モバイル地獄
7月1日(金)
夕方、上京。
私の背負っているリュックは、いつも重い。
「いったい何が入っているんですか?尋常な重さじゃありませんよ」とよく言われる。
筆記用具、手帳、ノートパソコン、外付けハードディスク、iPod、デジタルカメラ、電子辞書、携帯用のラジオ、乾電池、そして折りたたみの傘。さらに、500mlのペットボトルの水。
最近はこれに、もうひとつ加わった。Kindleである。
英語の勉強をはじめようと一念発起して、英語の電子書籍を読むための専用端末を買った。それがkindleである。
まわりの同僚にも聞いてみると、かなり多くの人が買っている。いまうちの職場では、ものすごい勢いでKindle が売れているらしい。
いろいろ試してみると、日本の電子書籍も、Kindle仕様で読むことができることを知った。で、結局、英語の本ではなく、もっぱら日本語の小説を読む端末となってしまった。
だが、これ1冊あれば、長距離移動の際にも時間を有効に使うことができる。
ということで、これもリュックに入れた。
あ、そうだ。読んでない文庫本があった。いい機会だから、この週末に読むことにしよう。
ということで、文庫本を2冊、リュックに入れた。
…これでは、何のためにKindleを買ったのかわからない。そもそも荷物を軽くするために、文庫本の代わりになるKindleを買ったのに、これではKindleの分だけ、さらにリュックが重くなっているではないか。
このほかにも、以前友人に勧められて買った携帯用ワープロ「ポメラ」というのがある。そもそも、ノートパソコンが重いので、その代わりに携帯用として「ポメラ」を買ったのだが、結局はノートパソコンを持ち歩くことが多くなり、あまり携帯する機会がなくなってしまった。今回もリュックに入れようと思ったが、迷ったあげく、断念した。
この上、義理の妹に借りているニンテンドーDSも、リュックに入れようと思ったが、たぶん使わないだろうと思い、断念した。
私のリュックに入っているのは、どれも「携帯に便利」という理由で買ったものがばかりだが、これだけのものが揃うと、リュックは尋常ではない重さになる。鉄の塊をかついでいるようなものである。もはや持ち運ぶのに便利なのかどうかもよくわからない。
結論。携帯に便利なものを寄せ集めると、携帯に不便である。
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