サマーコンサート
7月14日(木)、夕方。
「今日は早めに作業を切り上げましょう」と代表のKさん。
いつものように「丘の上の作業場」に来ていたが、今日はこの大学の食堂で、夜7時半から大学のブラスバンド部によるサマーコンサートが行われるという。
おととい作業しているときに管楽器の音が聞こえていたのは、今日のための練習だったのだな。
「せっかくですから聞きに行きましょう。無料ですし」と、何かと「無料」にこだわるKさん。袖すり合うも多生の縁、というところか。
7時半に作業を終え、手早くあとかたづけをして大学の食堂に向かうと、すでに演奏ははじまっていた。食堂は、演奏を聴きに来た学生たちであふれている。
演奏者はみな、男子学生は甚平、女子学生は浴衣である。「サマーコンサート」とよぶにふさわしい。
私は高校時代から15年間吹奏楽をやっていたこともあり、どんなブラスバンドでも無条件に応援することにしている。このブラバンの演奏は、荒削りなものばかりだが、聞いていて、なぜか生きる勇気や希望がわいてくる。吹奏楽には、演奏する側にも聞く側にも、「勇気」とか「希望」を与える力があるらしい。
とくにアンコールの曲がよかった。
「アンコールの曲がよかったね」帰りの車中で、4年生のT君に言うと、
「あれはサザンオールスターズの『希望の轍』という曲ですよ。いい曲です」
そう言うと、T君は歌の一節を口ずさんで歌詞を説明した。
どちらかと言えば、T君よりも私の方が「サザン世代」なのだが、というより、ドストライクの世代なのだが、なぜか私は、サザンにそれほどはまらなかった。といって、避けていたわけでもない。韓国の語学学校でみんなの前で歌った歌は、「いとしのエリー」だったし。
「1990年くらいの曲ですよ」とT君は説明した。
ということは、演奏した学生たちが生まれたころの曲、ということか。例えていえば、私にとっての「ブルーライト・ヨコハマ」みたいなもんだ。
若者たちが、自分が生まれたころの曲を支持しているのは、考えてみればすごいことである。タイトル通り「希望」を感じさせる曲だからかも知れない。
吹奏楽、やっぱりいいなあ。久しぶりに演奏する側にまわってみたいと思った夕べでありました。
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