屋根までとんだ
見かけによらず、というか、見かけ通り、というか、疲れやすい体質である。
この夏休みに3週間ほど「旅暮らし」をしていたせいか、せっかくの連休もまったく体が動かない。月末締めきりの仕事にも、まったく手をつけていない。困ったもんだ。
札幌から帰って以降、体がだるい日々が続き、家に帰るとすぐに寝てしまうのだ。
先日の木曜日、数日ぶりに妻に電話をした。
「まあ、台風のご心配をしてくださってありがとうございます」
妻がこういう場合は、たいてい「お前、ちったあ心配しろよ!」という意味である。
ほら、よくコンビニのトイレとかで、「いつもトイレをきれいに使っていただき、ありがとうございます」って張り紙があるでしょう。あれって、「お前、トイレをきれいに使えよ」という意味ですよね。あれと同じ言い方である。
「台風って、どうかしたの?」
「知らないの?東京、大変だったんだから」
たしかに昨日の水曜夜は、台風が関東地方に上陸した日である。だが、地デジ完全移行の日からテレビを見ていない私は、台風の影響で東京がどんなことになっているかなど、ちっとも知らなかったのだ。それに、私がいま住んでいる勤務地は、台風の影響があまりなかったから、あまり台風被害の実感がわかなかった。
「うちの家の屋根瓦が、半分とばされたんだよ」
えええぇぇぇぇ!!!
「そんなに強い風だったの?」
「なんでも、近所で竜巻が起こったんじゃないかって」
た、竜巻?!
「で、朝起きたら隣の家の人が来て、『お宅の家の屋根瓦が、半分ありませんよ』って」
うーむ。ちっとも知らなかった。そんなに深刻な被害があったのか。
あとで写真を送ってもらったのを見ると、たしかに屋根瓦の半分が飛ばされてなくなっていた。
むかしの童謡に、
「シャボン玉とんだ。屋根までとんだ」
という歌詞があったが、小さい頃にこれを、
「シャボン玉が屋根の高さまでとんだ」
という意味ではなく、
「シャボン玉だけでなく、屋根まで一緒にとんでいってしまった」
という意味だとずっと思っていたことを、なぜか思い出した。
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