ミッション!鬼を見つけ出せ
10月27日(木)、実習2日目。
奈良の某寺でのことである。
実習に先がけて行った勉強会のときに、某寺について調べたM君が、発表の最後で次のようなことを言った。
「このお寺には、京都に住む現代の芸術家が、境内のどこかに5体の小さな鬼の石像を置いたそうです。どこに置かれたのか、探してみましょう」
実習の趣旨と関係ないじゃん!と思いながらも、まいっか、と聞き流していた。
さて当日。
学生たちは、その寺の境内に入るやいなや、眼を皿のようにして、5体の鬼の石像を探しはじめたのだ!
見学時間が終わり、門のところに集合する。
「先生!」
「どうしましたか」
「どうしても4体しか見つかりません!」
「え?」
「あと1体が、どうしても見つからないんです」みんなが口をそろえて言う。「先生は、5体全部見つけられましたか?」
あのねえ。ここはそのために来たんじゃないの!
「このお寺の見学ポイントは、○○と××ですよ。ちゃんと見ましたか?」
「はい、見ました」そのあたりは、ぬかりのない彼らである。
私も反撃に出なければならない。
「ではみなさんの中で、5体全部見つけたという人は、いたんですか?」
誰も手をあげない。
「じゃあ全員、失格です!」
「失格!?どういうことですか先生!」
「マイナス20点です」
「マイナス20点???」
「みなさんの持ち点から、20点を減点します!」
「持ち点」が何点なのかもよくわからないのだが。
「ええぇぇぇ!20点は大きすぎます」学生たちも、「持ち点」が何点なのかわからないまま反論する。
さて、ところ変わって、ある博物館にて。
学生たちが言う。
「先生!先生が授業でおっしゃっていた資料が、展示されてましたね」
「見ましたか?」
「はい、しっかりと見ました」
ハイ、プラス20点!
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