波紋2
10月21日(金)
「えええええぇぇぇぇぇっ!!!こ、これは…」
見ると、ダンボールで作った、私の全身像パネルである。しかもコスプレをしている。
等身大、とまではいかないが、実によくできている。
「どうしたの?これ」
「先生がブログに書いておられたでしょう。今日あれを読んで、これって『等身大の人形を作れ』というフラグなのかな、と思って、午後、Oさんと2人で急遽作ることにしたんです」とCさん。
「フラグ」って何だ?
それはともかく、どうやら私の書いたブログが、波紋を呼んだらしい。
軽はずみで書いただけなのに、実に悪いことをした。
「それにしても実によくできてるねえ。これ作るの、大変だったでしょう」
「いや、そうでもなかったですよ。2時間くらいでできました。先生がこちらに戻ってくるまでに仕上げてしまおうと思って」
「に、2時間?」私は驚いた。この私を、たった2時間で作ったのか?
それはそれでちょっとショックである。
「…ということは、私はたった2時間でできあがる程度の値打ちしかない人間、てことかな?」
「違いますよ!何言ってるんですか!」Cさんは、相変わらずの私の被害妄想ぶりに、呆れた様子だった。
それにしても、申し訳ないことをした。
これではまるで、ブログを通じて私が学生に、等身大の私の人形を作るように、圧力をかけたようなものではないか!それは私自身が、最も嫌悪すべき行為である。
やはりうかつに書くものではない。筆は慎まないといけない。これからは、あまり余計なことは書かないようにしよう、と深く反省した。
「記念撮影用に、もう一つ、顔の部分をくりぬいて、顔をはめ込んで写真が撮れるようにした全身像があった方がいい」
とか、
「今度は本当に等身大の立体人形があった方がよい」
とかは、絶対に書くべきではないのだ。
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