激痛避難訓練
10月5日(水)
朝起きると、右膝の裏が猛烈に痛い。
正確にいうと、昨晩おそくから右膝の裏が疼きだし、夜寝ているとき、右膝が猛烈に痛くなる夢を見た。そして朝起きると、その通りに右膝の裏が痛くなっていた。
立ち上がろうとすると、あまりに痛くて立ち上がることができない。ちょうど、立ち上がるときに体重を支える部分が、猛烈に痛いのである。やっとのことで左足を軸にして立ち上がると、今度はあまりに痛くて歩くことができない。
これは例の病気だな、と思った。
ここ最近、忙しさのあまり不健康で不摂生な生活が続いているから、例の発作が起きるのは当然だろう。ただ、いつもだと左足の親指の付け根あたりが痛くなるのだが、今回は右膝の裏である。あまりの激痛に立ち上がるのもままならない、というのは、はじめてである。
今日は午前に授業1コマ、そして午後に会議がある。うーむ困った。これではとても職場に行くことなどできない。行くとすれば、匍匐(ほふく)前進で行くしかない。
私はこの11年間、体調不良を理由に授業を休講にしたことは一度もないが、というより、体調不良でもむりやり授業をしてきたのであるが、今回ばかりは、職場までたどり着けないので、やむをえない。
とりあえず痛み止めの薬を飲んでギリギリまで様子をみて、もしダメだったら、職場に電話して休むことにしよう。
痛み止めの薬をふだんの1.5倍の量飲んで、痛みよ止まれ!とひたすらお祈りした。
すると、なんとか立ち上がることができ、かなり痛いが歩けるようになった。
かなり痛いので、気力はまったく失せてしまっているが、とりあえず職場に行くことにし、なんとか授業時間に間に合った。
授業をしていると、突然大きな音で館内放送が流れた。
「今日は避難訓練です。建物内で火事が起こったので急いで避難してください」
ええええぇぇぇぇぇ!ひ、避難訓練!?
「急いで建物の外に出て、グランドに避難してください!」
なんでこんなに足が痛いときに限って、避難しなきゃならないんだ!?
仕方なく、痛い足を引きずりながら避難をはじめる。
4階から階段を一段一段、手すりにしがみつきながら、
痛いタイタイタイタイタイタイタイ!!
と心の中で叫びながら降りてゆく。
やっとの思いでグランドに到着すると、人がほとんど集まっていない。
「ご苦労さまでした。終わりでーす」
避難訓練はあっけなく終わった。
こんな痛い思いまでして避難したのに、これで終わりかよ!
痛いタイタイタイタイタイタイタイ!!
一歩踏み出すごとに激痛が走る足を引きずって、建物に戻った。
| 固定リンク
「職場の出来事」カテゴリの記事
- 伝わっているのか(2023.02.01)
- まだ月曜日かよ!(2023.01.24)
- ○○の玉手箱(2023.01.18)
- 何でも言って!(2023.01.14)
- 100字原稿マシーン(2023.01.05)
コメント