ポンコツまっしぐら
10月6日(木)
今日も足がものすごく痛い。昨日より痛い。
この痛みは、誰にもわかるまい。
朝、悶絶しながら起き上がる。ちょっと動くだけでも一苦労である。
痛み止めの錠剤を飲むが、どうも喉に引っかかったような違和感がある。
錠剤が痰に引っかかったような感じである。まあよくあることではあるのだが、どうも気になる。
(ここはいったん薬を吐き出そう)
と思い、洗面所で
ウガー、ウガー
と何度も声をあげるが、薬は吐き出されない。
ウガー、ウガー
そういえば幼い頃、朝起きると、近所に住んでいるおじいさんの、
ウガー、ウガー
という声が毎朝聞こえてきたが、あれはこういうことだったのか?
顔を洗うにも、トイレに行くにも、シャワーを浴びるにも、一苦労である。
まったく、不便な体である。
やっとの思いで家を出て、職場に到着した。
今日は、午後に授業1コマと、3時過ぎに来客がある。
一歩一歩歩くごとに激痛が走るので、廊下をそぉーっと歩くことしかできない。まるで若さが感じられない歩き方である。
ソローリ、ソローリ
だが、職場の廊下とかで、足を痛そうにして歩くことは、なんとしても避けたい。
まわりの、たとえば同僚とかに「足、どうしかしたんですか?」とか聞かれて、「痛風ですから」と答えるのがイヤだからである。
「ははあん、贅沢病ですね。どうせ、美味しいお酒をたくさん飲んだんでしょう」的な眼で見られるに決まっているのだ。
だが、私はふだんお酒をほとんど飲まない。だから、お酒の飲み過ぎでしょうと言われるのは、心外なのである。
まったく、厄介な性格である。
ソローリ、ソローリ
やっとのことで教室に到着した。
さて、午後の授業は演習形式だったので、座って話をしていたのだが、途中、私の腰のところで、
パチン!
と音がした。
さほど気にせずにいたのだが、授業が終わって、自分の腰のところを見て驚いた。
ズボンのベルトが切れてしまっている。
ズボンのところから、切れたベルトがダラーンと垂れ下がっているではないか!
こんなことってある?こんなこと、漫画でしか見たことがないぞ!「お前は太りすぎだ」と、ベルトに言われているようなものだ。
ウガー、ウガー
ソローリ、ソローリ
パチン!
これでは、私は完全にポンコツオヤジである。
私がめざしている「ナイスミドル」や「ちょい悪オヤジ」からは、どんどん離れていくではないか!
少なくとも「ナイスミドル」や「ちょい悪オヤジ」は
ウガー、ウガー
ソローリ、ソローリ
パチン!
とはならないだろう。
落ち込むなあ。福山雅治と同い年なのに。
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