二文字入魂
11月7日(月)
職場で、例のクリーニング作業のパネル展を開催することになった。「前の職場」でも先日パネル展を行ったが、それと同様のパネル展である。
この企画は、今の私たちの活動をたくさんの人に知ってもらおうと、ふだんの活動をパネルに紹介して展示するというものである。この日の夕方、同僚のSさんと4年生のT君を中心に作業が進められ、3年生のO君、Aさん、Uさん、Fさんが手伝ってくれた。
作業が終わった6時からは、いつものクリーニング作業である。「社会人チーム」のリーダー、私と同い年のUさんが、ほぼ毎週来てくれている。
「オレ、Mさん(私のこと)に負けたくないんっすよ」とUさん。「Mさんがやってるんだったら、オレも負けられねえ、と思って、来てるんです。だって、Mさんがこの作業もやって、仕事もふつうにしているんだったら、なんか悔しいじゃないですか」
実は私も同じ気持ちである。同い年のUさんには、負けられないのだ。
なるほど。「意地の張り合い」だな、これは。
Uさんは、しばしば会話の中で、「コトセンにふれる」という言葉を使う。正しくは「琴線(きんせん)にふれる」だが、私はなぜか、このUさんの「コトセンにふれる」という言い方が、気に入っている。
そうだ。この地味な作業に目を向けるかどうかは、「琴線にふれる」かどうかだ。もちろん、「琴線にふれる」ものは、人によってさまざまだから、「琴線にふれない」人は、どんなに身近な存在でも、気づかなかったり、通りすぎてしまうことが多い。
だが、ひとたびそれが琴線にふれると、やがてそれらは共鳴し、ひとつの力になる。
さしずめ私とUさんは、琴線にふれ、共鳴しあっているということなのだろう。
今回のパネル展も同じである。
同様のパネル展は、「前の職場」だけでなく、「丘の上の作業場」でも行われた。
これも、琴線にふれた者どうしが、共鳴しあって、いくつもの場所からメッセージを発信しているということである。
さて、話をパネル展の準備作業にもどす。
ある提案がなされた。
「看板の文字を、色鉛筆でひとり2文字ずつ、書いていきましょう」
「前の職場」のパネル展でも、同じ方法で看板を作っていた。それに倣って作ってみよう、というわけである。
たしかにあのとき、私はあの看板を見て、琴線にふれたのだ。そしてそれに共鳴して、負けじとこちらも、同じやり方で看板を作ることにしたのである。
ただ、こっちは作業している人数が少なく、ひとり1文字ずつ、というわけにはいかなかったのが少し残念である。
「先生も書いてくださいよ」
「私もですか?」
ということで、私も色鉛筆を使って、看板の文字を書いた。
久しぶりに色鉛筆なんぞをつかうと、なんか、楽しいね。
多くは望まない。このパネル展を見て、たったひとりでもいいから琴線にふれる人が出てくれるといいのだが。
この中で、私が書いた文字が2つあります。それはどれとどれでしょう。
1つ正解すると20点。2つとも正解すると、50点をさし上げます。
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コメント
一人で2枚書いたというので、同じ字体の文字を探すと、
「未」「来」
「文」「へ」
「遺」「産」
の3組が、それぞれ同一人物による文字であると考えられる。そして、「化」「を」は字体が違うが、残り2枚しかないので、同じ人がデザインを変えて書いたのだろう。
ここで、上の出題文のやりとりを思い出してほしい。
「先生も書いてくださいよ」
「私もですか?」
つまり学生が書き始めた後に、鬼瓦先生は文字を書き始めたのである。
大勢で色鉛筆を使ってお絵かきする時に困ることがある。それは、出遅れると既に鉛筆を全部使われてしまって、ケースに1本も残っていないことだ。
鬼瓦先生が書こうとした時に、既に色鉛筆は出払っていた。だから一緒に書き始められなかったのだ。
それに気がついた学生が、一文字目を書き終わって、使い終わった鉛筆を先生に渡した。
「先生も書いてくださいよ」
「私もですか?」
そしてその1本の色鉛筆だけで、先生は2文字を仕上げたのである。
ここまで来れば、もう答えは分かるだろう、小林君。
上の文字の中で、同じ色の文字の組み合わせは「文」「へ」だけだ。
そして、色鉛筆を貸してくれた優しい学生は、上の文字と同じ赤色の「来」を書いた人物だ。
こちらの職場での歓送会の折りに、色紙にサインでも貰っておけば、筆跡が分かったのだが、そんなモノもなく、霊感ヤマカン第6感のみの推理であるが、いかがかな?
投稿: 明智こぶ郎 | 2011年11月11日 (金) 01時16分
あいごー
まるどあんで まるどあんで
きっぱる(フラグ)い なわっそど 「そ・ぷ・ま(そんせんにん らん ぷろ ませよ)」ちぷ えそ あん がっそ、 けーぞく まんどるっそ くゎよんぴ しんごそ いぬんで...
おぬるばぬん かんぎ わ しるまん てむね、ちぇちべ とらわっじまん、たし きふぇそ こっ まんなそ、ちぇみぬん いえぎどぅる まる はるかよ。
あいごー
投稿: こぶぎ | 2011年11月11日 (金) 22時12分
残念!明智こぶ郎君。2つのうち1つは正解だったが、もう1つは不正解だ(どちらが正解かは、言わない)。
君は大きな思い違いをしているようだ。
ひとりが2文字を書く場合、人間の心理として、同じ色は使いたがらないものだ。そう、この看板の文字を書いた4人は、いずれも異なる色を使って2つの文字を書いているのだ。
そうは言っても、今回の場合は手がかりがあまりにも少ないから、これ以上の推理はむずかしいだろうね。そろそろ、少年探偵団の小林少年にご登場願いたいものだ。
くろむ たうめ まんなじゃ!たむじょんにむ
投稿: onigawaragonzou | 2011年11月13日 (日) 23時12分
お呼びが掛かったようだから、後はまかせたよ、小林君(中年探偵団の方ね)。
で、上のコメント中の韓国風味な文章(文法間違いは大目にみてね)は、宴会トークの酒の肴にでもしてもらおうと思って書きましたが、なんかこのネタについて宴会トークで触れられていなかったようですので、意味不明かと思います。そこで、これを君への問題としよう。
一体、私は何を嘆いているのか分かるかな、怪人20面相。
もっともブログ上で謎解きされても、色々語弊がある(だからハングルでボヤいているのだ)ので、正解は直接小林君から聞くように。
一つヒントを出しておこう。文中で「くゎよんぴ」とは、「くゎはく よんぐ ぴ」のことだ。
では、また会おう。
投稿: 明智こぶ郎 | 2011年11月15日 (火) 04時05分
うーむ。「くゎよんぴ」はヒントでわかったが、とくに前半部分が、ハングルに変換できない。やはり、あとでじっくり聞くしかないな。
投稿: onigawaragonzou | 2011年11月15日 (火) 22時37分