「シュリ」にかえれ!
1月10日(火)
誕生日のことをブログに書いたら、ケーキやプレゼントを持ってきてくれた人がいた。
とてもありがたくて嬉しいのだが、そんなつもりで書いたワケではないので、ひたすら恐縮する。
やはりこれも「フラグが立った!」と思われたのだろうか???これではまるで、私が正真正銘の「かまってちゃん」みたいではないか!高校時代の友人、フクザワの指摘したとおりになってしまう。
ああ、みんなにそう思われているんだな、と思い、ひどく落ち込む。書くんじゃなかった。祝われれば祝われるほど、落ち込むのである。
それもこれも、こっそりと書いているこのブログが読まれてしまっているからである。読者を減らすために、今後はまったくワカラナイ話を書いてやろう。
映画「シュリ」(1999年公開。日本公開は2000年)を久しぶりに見なおしてみた。映画「JSA」を見て、「シュリ」のことを思い出したからである。
あらためて見直してみると、一昨年に日本でも放映したイ・ビョンホン主演のドラマ「アイリス」は、「シュリ」とモチーフがよく似ているなあ、と思う。
で、調べてみると、「アイリス」は「シュリ」のテレビドラマ版だ、と評価されているようだった。
それに「アイリス」の表記「IRIS」を、逆からならべると「シュリ」になるのだという。へえ。なるほどねえ。
時間が経ってから、もういちど「シュリ」を観ていると、それまで全然気づかなかったことに気づいたりする。
いま、ちらっと映った北朝鮮の特殊部隊の兵士役の一人、あれ、キム・スロじゃないか?
もう一度よくみると、たしかにキム・スロである。
キム・スロは、私が好きなドラマ「ドラゴン桜 韓国版」で、主人公の弁護士役を務めた役者である。コメディ映画を中心に、強烈な印象を残す俳優として、いまでは知られている。もちろん、私が好きな俳優のひとりである。
いまや押しも押されぬ人気のキム・スロ。そのキム・スロが、「シュリ」にちょい役で出ていたんだな。
わかりやすくたとえるならば、映画「八甲田山」に無名時代の大竹まことがちょい役で出ているようなものだ。
ひとり興奮して、また調べてみると、「シュリ」には、キム・スロの実の妹もちょい役で出ているのだという。兄妹の出演、しかも劇中では二人ともあっさりと死んでしまう。
これらの発見を、したり顔で妻に電話で話すと、「ふーん」という反応。
「べつに『シュリ』と『アイリス』は、ストーリーが似てないじゃん」
「韓国語で『キム・スロ シュリ』で検索すると、山ほど出てくるよ。妹のこともね」
と、「たいした発見ではない」と一蹴。
「というか、なんで一度見た映画ばっかり見るの?まだ見ていない映画やドラマが山ほどあるっていうのに」
と、私の保守的な映画の見方を批判する。
しかし、「シュリ」は、韓国映画が海外で広く知られるようになった原点の作品である。
「原点にかえれ」という言葉があるだろう。
原点の「シュリ」を見れば、それから10年以上たったいまの韓国の映画やドラマとの違いに、思いを馳せることができるではないか。
だから、ときどき「シュリ」を見るべきなのだ。
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コメント
どうしてくれるんですか。なんとGyaOで無料公開されてたので、今朝の6時から今まで出勤前に「シュリ」見ちゃったじゃないですか。キムスロ妹は敵方の紅一点の子ですね。
まあ、おっかないシーンを飛ばすと結構ツッコミどころ満載なのに最後まで見させる、というのが当時の韓国映画の勢いなんでしょうなあ。
でもね、鬼瓦は時代の先頭に立っているのですよ。なぜなら、ブルーレイですよ、ブルーレイ。「猟奇的な彼女」も先月ブルーレイ化されたようで、次々と往年の名作がブルーレイ化の波に乗ってこれからよみがえるのです。しかもブルーレイは日本と韓国のリージョンコードが同じですから韓国版も日本の機械で見られるので、楽しいことになるでしょう。こぶぎはDVDにもなっていない「接続」のブルーレイ化を希望しますな。
あ、まだシュリベンチ残っているみたいですよ。
投稿: きっしんぐ・らみい | 2012年1月11日 (水) 08時05分
そう!いまGyaoで「シュリ」を無料公開しているので私も見たのです。それにしても、朝の出がけに「シュリ」を見るなんて、さすが筋金入りですな。
ツッコミどころ満載なのに最後まで走り抜ける、というのは、「アイリス」も同じでしたよ。やっぱり原点は「シュリ」なのです。
投稿: onigawaragonzou | 2012年1月11日 (水) 23時34分