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ジュブナイル名画

1月20日(金)

午前の授業で、魂が別の肉体に宿る、という昔話を紹介した。

…というか、授業で何の話をしてるんだ?

その話を紹介しているうちに、私が中学生の時に見た映画「転校生」のことを、急に思い出した。

男の子と女の子の心と体が入れ替わる、というお話。

ま、我々の世代にとって、最高の青春映画である。もちろん、私の大好きな映画である。

なにしろ大学生の時に、尾道まで行ってロケ地めぐりしたもんね。

そのことを急に思い出したので、学生たちに話してみた。

「みなさん、『転校生』って映画、知っていますか?」

しーん。

そりゃそうだ。だって今の学生たちが生まれるはるか前の映画だもの。

するといちばん前に座っていた3年生のN君が、ポツリと言った。

「知ってます。小林聡美が出ていた映画ですよね」

「そう!その通り。あと尾美としのりね」

というか、N君は何でそんな古い映画を知ってるんだ?

今の大学3年生が、1990年に生まれたとして、「転校生」は1982年に公開されたから、生まれる8年前の映画である。

これを自分に置きかえてみる。

生まれる8年前に日本で公開された映画というと、

黒澤明監督「悪い奴ほどよく眠る」、ビリー・ワイルダー監督、ジャック・レモン主演の「アパートの鍵貸します」、アラン・ドロン主演の「太陽がいっぱい」など。

「アパートの鍵貸します」や「太陽がいっぱい」は、古きよき名画として、大学生のときにたぶん見ていたと思う。「悪い奴ほどよく眠る」は、さすがに大学生の時には見ていないが、ほかの黒澤映画は見ていたかも知れない。

ということは、彼らにとっての「転校生」は、私にとっての「アパートの鍵貸します」くらいの感覚の映画なのか。

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