便利屋稼業
4月13日(金)
昨日からいよいよ新年度の授業がはじまった。今年度は1年生の担任もすることになった。みんな、初々しいなあ。
昨日は終日授業、今日は午前に授業があり、昼食後、少し時間が空いたと思ったら、例の「引っ越し」について同僚から問い合わせが来た。
「私たちが共同で使用している部屋に大量の本や雑誌が置いてあるでしょう。あれ、どうやって引っ越ししたらいいでしょうかね」
「わかりました」
ということで、ダンボールの調達と、学生アルバイトの手配を請け負うことになった。
「6月に開催する職場のイベントで、ゲスト講師を呼びたいんですが」と、また別の同僚。
「わかりました」
ということで、面識のなかった方に電話をかけて、講演の約束をとりつけた。
するとこんどは、3年生のT君が研究室にやってきた。
「いま、別の先生の演習の準備をしていて、辞典をさがしているんですけれど…」
「その先生に聞けばいいじゃない」
「先生がいらっしゃらないんです」
「どんな辞典?」
「緑色の表紙で、分厚くて、10巻くらいあるものです」
「ああ、○○学事典ね」
「あ、そうそう、それです!」
「それだったら、図書館にあるでしょう」
「図書館は、辞典類をおいてある部屋がいま工事中で、辞典が全部書庫に入ってしまったんです。しかも学生は書庫に入れないし」
「必要なのは、どの巻なの?」
「全巻見てみないことには…」
「わかった」
ということで、T君と一緒に図書館に行って、カウンターの人に交渉して○○学事典を書庫から全巻出してもらった。
「これで思う存分調べられるでしょう」
「ありがとうございました」
ということで、あっという間に時間がすぎた。
まるで便利屋だな。
意外と便利屋とかに向いているのかもしれない、と苦笑した。
…今日書きたいのは、そんなことではない。
職場のホームページを見ていたら、私が写っている写真を見つけた。
先日、うちの職場で映画の上映会をやったときの写真である。
「映画の上映会をやりました」という報告記事なのだが、その中に、上映会を主催した同僚が開催趣旨を説明している後ろで、開いている教室の扉の外から、私が中をのぞき込んでいる写真が載っている。「家政婦は見た!」みたいに。
この写真を見て思い出した。
この時私は、少し遅れて、会場の教室に到着した。
すでに、主催者のひとりである同僚Aの説明がはじまっている。
教室の扉から中をのぞき込むと、もう1人の主催者である同僚Bが私に気がついた。
「どうしたの?」
「あの、遅れちゃったんですけど、いまからでも入れますかね」
「大丈夫ですよ。どうぞどうぞ」
まさにその瞬間の光景が写真に撮られていたのである。説明している同僚Aを撮るつもりが、私もその後ろに写り込んじゃったわけである。
写真に吹き出しをつけるとすれば、
「入っていいっすか?(小声)」
「どうぞどうぞ(小声)」
となるだろう。
よりによって、なんでこんな写真を選んでホームページに載せちゃったんだろう?
すげえ恥ずかしい。
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