安請け合いは後悔の元
4月21日(土)
研究室の引っ越しは、自分の部屋だけをすれば済むわけではない。
建物まるまるを耐震工事するわけだから、個人の研究室だけでなく、共用している部屋にある荷物も、全部避難させなければならないのである。
同じ建物には、専門誌などがおいてある共有の「資料室」もあって、そこには数十年かけて蓄積されてきた膨大な量の本や雑誌が、所狭しと置いてある。これらも、耐震工事がはじまる前に別の場所に避難させなければならない。
先週、「ダンボール箱と学生アルバイトは、私の方で手配しますよ」と、つい安請け合いしてしまった。これがいけない。
自分の研究室すらまともに片づけられないのに、なぜ、他の部屋まで自分で請け負おうとするのか???
つい、できると思って、安請け合いするのである。で、あとで後悔する、というのが、いつものパターンである。
この治らない性格を熟知しているのは、福岡に住む高校時代の友人、コバヤシと、私の妻の2人である。妻などは、今に始まったことではない、と最近は諦めがちである。
つい最近も、ある演奏会の司会を頼まれた。親しい友人からの依頼なので安請け合いしてしまったものの、どう考えても、今回ばかりは、それを成し遂げる自信がない。
申し訳ないと思いつつも、直前になって、司会のお話をお断りすることにした。
すると昨日、今度は知り合いの同業者から、「7月に開催する国際シンポジウムのパネルディスカッションで司会をしてほしい」と、依頼された。
自分にはとうてい無理な役回りなのだが、引き受けなければおさまりがつかない状況になり、結局、引き受けることになった。人生とはまことに、「イッテコイ」である。
妻に電話で相談したら、「お好きにしたら」と、すっかりサジを投げている様子である。
まあそんな自分に自己嫌悪の毎日なのだが、引っ越しの準備だけは、済まさなければならない。
学生アルバイトを募集したところ、4人の女子学生が手をあげてくれた。しかも4人とも、華奢である。
力仕事なので大丈夫だろうか、と心配したが、さにあらず。午後1時から5時までの4時間で、80箱のダンボール箱に次々と本を詰めていった。
おかげで資料室は、半分くらいが片づいた。
秘訣は、3つであると悟った。
1.司令塔を置き、役割分担をしっかり決めること。
2.何も考えずに箱に詰めていくこと。
3.その部屋に思い入れのない第三者が片づけること。
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