« 4月の雪 | トップページ | 埋もれた名文 »

4月の雪・その2

4月7日(土)、8日(日)

この週末は、2日間とも、午後に本の箱詰めの作業を行った。

新3年生のNさんとSさんが、献身的に、手伝ってくれた。

月曜日から休みなく箱詰め作業をしていたため、私自身、かなり疲労していたが、2人が手伝ってくれたおかげで、心が折れることもなく、作業を続けることができた。

おかげで、現在のところ140箱ほどの箱詰めが終わった。ようやく半分、といった感じである。

ただ、ショックなことが、ひとつあった。

それは、NさんとSさんがなにげなく交わしている会話の内容が、私には、まったくもって意味不明だ、ということである!

二人が、何か会話をしながら楽しげに作業をしてくれるのは、こちらとしてもうれしいのだが、二人の会話の内容が、皆目わからない。

おそらく、ゲームか、アニメか、テレビか、ラジオか、…そんなような話題をしていると思うのだが、何を話しているのか、ひとっつもわからないのである!

こんなにわからないことは、たぶん、生まれてはじめてである。

あまりにわからないので、思わず2人に言った。

「2人が話している会話、意味がぜんぜんわからないよ」

そう言うと、2人は爆笑して答えた。

「あたりまえです。先生がわかったら、むしろ恐いです」

それがどういう意味なのか、よくわからないが、何か深い世界の話題である、ということなのだろうか。

いよいよ、同じ日本語を話していても、わかりあえない世代が、やってきたのか?

ちょうど、外の「新入生歓迎フェスティバル」では、アカペラサークルが、プリンセス・プリンセスの「Diamonds (ダイアモンド) 」を歌っていた。これが、けっこう上手い。

3年生のNさんに聞いた。

「いま外で歌われてる曲、知ってる?」

「なんでしょう?」Nさんは耳を澄ませた。

「『Diamonds (ダイアモンド)』という曲」

「ああ、知ってます」

「知ってるの?」私はすこし安心した。

「はい。だって、最近よく、テレビの懐メロの特集とかで、聞きますから」

な、な、懐メロ…!!??

たしかに、この曲は1989年にリリースされたから、生まれる前の曲、というわけか。

嗚呼!これから学生と飲み会をするときには、どうすればよいのだろう?

それこそ、ハナ肇の銅像みたいに、黙っているしかないのかもしれないな。

…ちょっと待て、「ハナ肇の銅像」というたとえも、若者たちには意味不明、ということか。

ということは、このブログじたい、若者たちには、まったくもって意味不明な内容なのかもしれない。

|

« 4月の雪 | トップページ | 埋もれた名文 »

職場の出来事」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 4月の雪 | トップページ | 埋もれた名文 »