食事について考えるのココロだー!
6月4日(月)
昨日から、韓国南部にあるC市に滞在している。
正確に言えば、土日と、東関東県で研究会があり、それが日曜の3時過ぎに終わったあと、そのまま電車で成田空港まで行き、夕方6時半の釜山空港行きの飛行機に乗り、夜9時に釜山空港に到着。さらにリムジンバスに乗ってC市に向かい、夜10時半、ホテルに到着した、という次第。
今日は朝9時から6時まで、某所で仕事をする。
仕事が終わったあと、日本から来た3人、そして仕事先でお世話になった韓国人2人の計5人で、夕食に行くことになった。
ホテルの近くの「しゃぶしゃぶ屋」さんで、「しゃぶしゃぶフルコース」を頼むことにする。「しゃぶしゃぶ」といっても、日本のそれとは全然違う料理ですからね。興味のある人は、調べてみてください。
なんの変哲もない大衆店なのだが、出てくる料理がいずれもメチャクチャ美味しい。しかも次から次へと料理が出てくるではないか。たちまちお腹がいっぱいになった。
6時半にその店に入った時点では、私たち以外には誰もいなかったのだが、7時少し前になると、とたんに混み出した。たちまち店は満席になる。しかも、たいていが5人から10人といったグループである。
「すごいですねえ。月曜日で、しかもこんなふつうの店なのに、客がいっぱいです」日本から一緒に来た研究仲間が言った。
「そうでしょう。でも、この店のアジュンマ(おばさん)は1人しかいないんです」と韓国人のYさん。
なんと、満席の広い店を、おばちゃんひとりで切り盛りしているのだ。おかげで注文したものがなかなか来ない。そうしたバランスの悪さは、いかにも韓国らしい。
だが30分くらいたつと、あれだけいた客が、潮を引くようにいなくなった。
「変ですねえ。私たちより遅く来て、あんなに料理をたくさん並べていたのに、もう帰ってしまいましたよ」不審に思って聞くと、
「あの人たち、みんな仕事の途中なのです」とYさん。「この近くに市役所があって、市役所の職員たちが夕食を食べに来たのです。このあとまた、みんなで職場に戻るのです」
市役所では、同じフロアの人たちが、一緒に夕食に行くらしい。
「へえ、日本では考えられませんねえ。日本では、仕事の途中にみんなで夕食に行く、ということがまず考えられません。仕事が終わるまで夕食を食べませんから」
「へえ、そうですか。日本はタイヘンですねえ」
「それに、同僚がみんなで夕食に行く、という習慣がありません」
「では、どうやって夕食を食べるんですか?」
これには返答に困った。ふだん単身で生活をしている私にとって、ひとりで食事をとるのはあたりまえだが、そんなことは恥ずかしくてとても韓国人の前では話せないので、黙っていた。
韓国で食事をするたびに思う。食事文化が豊かなのは、日本なのか?韓国なのか?
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