陸の孤島、ここに極まる
7月17日(火)
朝、職場のパソコンをつけると、ネットワークがつながらない。
つまり、メールもインターネットも見られない、ということである。
(とうとう陸の孤島も、ここに極まれり、だな…)
いま私がいる建物は、管轄している部局が、よくわからない。
1週間ほど前、階段のところの掃除が、全くなされていなかったり、階段の踊り場の電気が切れていたりしていることに気がついた。誰に言ったらいいのだろう?
この建物はKという部局が管轄しているらしいのだが、建物じたいは、Rという部局の建物と地続きである。
で、ややこしいことに私はJという部局に属している。J部局の人にこのことを言うと、「あの建物は、うちの管轄ではありませんから、うちがあれこれ口出しすることはできないんです」という。
しかたがないので、「階段の電気が切れているので、交換してください」と、K部局に言ったところ、「それはR部局の管轄です」と言われた。
R部局からすれば、たまたま建物が地続きなだけで、R部局とはいっさい関係のない人たちが集まっている建物にすぎない。「なんで俺たちが、お前らの面倒を見なければならないんだ?」と、心の底では思っているに違いない。
地続きになっている廊下を見ると、R部局の建物はピッカピカなのに対し、私がいる建物は、およそ掃除をしてくれている気配がない。その様子を見るにつけ、「ああ、やはり陸の孤島だ…」と、憂鬱になる。
「すいません。階段の電気が切れているので、直してください。できれば、廊下や階段の掃除もお願いしたいんですが」
「はあ、わかりました」
R部局の係の人はそう言うが、「あとでやります」と言った雰囲気で、はたして本当に対応してくれるのかどうか、わからない。
そして今日は、ネットワークの不具合である。
いろいろ聞いてみると、この件は、J部局でもR部局でもK部局でもなく、N部局が管轄らしい。
やっとのことでN部局にお願いしてみると、「午後にでも対応します」という。これも、本当に対応してくれるのかどうか不安である。
ま、1日くらいネットワークがつながらなくても、それはそれでいいか、と思いなおし、研究室にこもって、6月末締切だったはずの、原稿にとりかかることにした。
ネットワークがつながらないおかげで、原稿が進む進む。ネットワークは午後に復旧したが、そんなことも忘れて書き続けた。
ネットワークがつながらないのも、まんざら悪いことではない。
4000字の原稿をなんとか書き終えた。
夜、階段の踊り場の電気がつくか、スイッチをつけてみる。
パチッ!
ついた!R部局の人が、電灯を交換してくれたんだな。
「陸の孤島」は、見捨てられてはいなかったのだ。
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