芸は才覚
8月27日(月)
街で、ポスターを見かける。
「円楽サンの会」
六代目円楽師匠(つまり、「笑点」の楽ちゃん)と、漫才コンビのサンドウィッチマンによる公演が、わが町で開かれるのだ!
ベトナムと中国の学生たちとの「街歩き」のイベントが終わり、ヘトヘトだったが、この疲れを癒すには、「笑い」しかない。午後6時過ぎ、ダメもとで会場に行くと、幸いなことに、当日券がまだあり、会場に入ることができた。
公演は、休憩をはさんで2部に分かれていて、前半の第1部は、サンドウィッチマンと六代目が、それぞれ「ネタ」をする。
で、後半は、お客さんからもらったお題をもとに、そのお題を盛り込んだ形で、サンドウィッチマンが漫才をし、六代目が落語をする、というもの。
まず最初に3人が舞台に登場し、オープニングトークである。その際、会場の客から、お題をいくつかもらい、そのお題を盛り込んだ「ネタ」を、公演の後半で披露するのである。
つまりは落語の「三題噺」である。
かの有名な落語「芝浜」も、落語中興の祖・三遊亭圓朝が、寄席でお客から出された「酔漢」「財布」「芝浜」の三題を盛り込んで演じたのがそのはじまりだと言われている。
オープニングトークが終わり、まずは前半の「ネタ」。
サンドウィッチマンによる漫才とショートコント。やっぱりサンドウィッチマンのネタはおもしろいなあ。笑った笑った。
そして六代目による、桂米朝作「一文笛」。こちらにも引きこまれる。
どうです?これだけでも贅沢でしょう?
そして後半は、オープニングで会場からもらったお題をもとにした、ほぼ即興の漫才と落語。これも堪能。よくあの短い時間の中で、考えつくものだ。
六代目の落語をはじめて生で聴いたが、聴いていてじつに心地よい。とくに、マクラからネタに入る感じがとても自然で、噺の組み立て方をかなり念入りに計算しているんだろうなと推察する。
おふた組とも、「才覚」という言葉で形容するのがふさわしいような、みごとな芸でありました。
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