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授業「キョスニムと呼ばないで!」ふたたび

8月2日(木)

昨日、県内の高校生1人が、「職場訪問」ということで、私の仕事部屋をおとずれたので、半日、さまざまな話をする。

そして今日は隣県の高校生6名が、大学の雰囲気を体験しようということで、うちの職場にやってくるという。

ついては1コマ分(90分)の授業をしろ、とのことだった。

ということで、「キョスニムと呼ばないで!」の授業を、ふたたび行うことにした。

せっかくなので、うちの学生にも聴講を呼びかけたところ、なんと6名の学生が、この暑いのに集まってくれた。ありがたいことである。

…いや、単に教室に涼みに来ただけかもしれない。

前回、時間が足りなくなってしまった反省をふまえ、「誕生日の初舞台」のエピソードを削ったところ、12時ピッタリに終わった。

終わってから、教室のいちばん後ろの席で最後まで聞いていた事務職員のHさんが私のところにやってきた。

「先生、ありがとうございました」

「いえ、おそまつさまでした」

「感動しました」

「そうですか」

「実は私も30歳の時に1年間、中国の大学に留学していたんです」

「え?そうでしたか」ふだん、ほとんど話をしたことがなかったので、その話は初耳だった。

「なんか、あの頃を思い出しました」Hさんが感慨深げに言う。「先生のおっしゃるとおりです。学ぶのに、年齢なんて関係ないんですよね」

「その通りです」

「私もあの頃日記を書いていればなあ…」

私の話は、彼の遠い記憶に火をつけたらしい。

そして留学した人間は、その時のことを、誰かに語りたがるものなのである。

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