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枝豆の誘惑

痛風の発作の原因に、食べ物が大きく関係しているのではないか、という仮説を、先日書いた

白状すると、その食べ物の1つは、「枝豆」である。

春先だったか、実家から電話があった。

「枝豆は痛風に悪いらしいよ」

私は枝豆が大の好物で、それを知っている実家の母は、私が枝豆の季節にたまに実家に帰ると、ビックリするくらいの量の枝豆を用意してくれる。

私が1人でいるときも、ビックリするくらいの量の枝豆を茹でて食べる。

たぶんそれが、いけなかったのだろう。

しかも、枝豆が出回る季節は、ちょうど夏場の、今くらいの季節である。ただでさえ、夏は痛風の発作が出やすいのに、枝豆は、それを後押ししていたのだ。

ということで、今年は、「1人でいるときは、枝豆を茹でない!」と誓いを立てた。

ほかにもいくつか、「1人でいるときには、○○を食べない!」という誓いを立てたのだが、その甲斐あって、発作に悩まされることはなかった。

ところが、である。

先日、隣県で行われた「お笑い芸人合宿ライブ」(もちろんこれは、たとえ話)から帰ったあと、発作に見舞われた。

思い返すと、このときに、けっこう枝豆を食べていたんだなあ。

初日、友人たちと3次会に行ったときだったか。

「今の季節は、『茶豆』が美味しいんですよ」と、その県出身の友人。

「そうでしょう。有名ですもんね。ここの茶豆って」

「注文しますか?」

「そうしましょう」

と、うっかり注文してしまった。目の前に出されると、つい食べてしまう。

まあ、そんなことが続いたから、発作が起きたのだろう。体は正直である。

(今度こそ、枝豆はもう食べないぞ!)

と、6日(木)からこの週末にかけての出張では、「枝豆断ち」を誓ったのであった。

ところが、先日の京都出張のおり、先斗町の料理屋でのことである

「お薦めはなんです?」

「いまの時期ですと、枝豆が美味しいですよ。ほかの料理にちょっとお時間をいただきますが、これはすぐにお出しできます」と店の主人。

「どうする?」妻が私に聞く。妻は、枝豆が痛風によくないことを知っているのだ。

「まあ、…少しくらいなら大丈夫でしょう…」と私。薦められてしまっては、断るわけにもいかない。

ということで、枝豆が出されるが、出されると、やはりついどんどん食べてしまう。つくづく私は、意志が弱い。

「枝豆断ち」の誓いは、いとも簡単に破られてしまったのであった。

さて、京都から東京に戻り、8日(土)。

午後から都内で研究会があり、夜は、その打ち上げである。

いつもの居酒屋に行く。

「お料理のご注文は何にしますか?」とおかみさん。

ボスの先生が開口一番、「まずは枝豆だな。ここの店の枝豆は美味いんだ。ほかの店の枝豆にはあまり手をつけないが、ここの枝豆だけは特別だ」この店に来るたびに言う言葉である。

最初に枝豆が来た。

つい、手を出してしまう。やはり美味いなあ。

ハッ!いかん!無意識に枝豆をモリモリ食べてしまっている!

あああぁぁぁぁぁ!

今回の出張では、「枝豆断ち」を誓ったはずなのに、むしろふだんよりもたくさんの枝豆を食べてしまったではないか!

ひどい自己嫌悪に陥った。

結論。この時期の「枝豆断ち」は、難しい。

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コメント

食べたい衝突に駆られたら、枝豆を食べずに、鼻に突っ込みましょう!
そして鼻に詰めた豆を同席の方々の鞄に飛ばし入れるんです!
ワハハ本舗の梅ちゃんみたいに。
「ろく~でなし~♪それが~私の~生きか~た~、うぃ」

これで絶対枝豆を勧める人はいなくなり、痛風知らずのライフステージに突入です。

一身上の都合でできない、ということであれば、足めがけて「痛いの痛いの飛んで逝け!」と唱えればもう大丈夫。

投稿: だい | 2012年9月10日 (月) 01時49分

枝豆を勧める人、というか、人じたいが周りからいなくなりますね。

投稿: onigawaragonzou | 2012年9月11日 (火) 01時10分

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