芋煮会運
10月1日(月)
頑張ろう、という気合いの言葉もないままに、新学期がなんとなく始まってしまった。
この時期、この地方では「大きな鍋を使って牛肉と芋を煮てみんなで食べる会」、略して「芋煮会」が、職場や学校のグループを単位として行われる(もう面倒くさいので、以下は「芋煮会」と書く)。芋煮会が行われる場所は、もっぱら河原である。
芋煮会は、自分が所属するグループの結束を確認する意味でも、かなり重要な行事と位置づけられている。いわゆる「同じ釜の飯を食う」というやつである。
とくに大学ではこの時期、新学期であることも相俟って、新学期も頑張りましょう、的な意味を込めて、ゼミや専門分野の単位で行われることが多い。
私のまわりの同僚たちも、今週は芋煮会ラッシュである。
とくに、いつも仲良しのKさんとNさんのゼミは、仲良く芋煮会をやるそうである。
かくいう私の学生たちも、芋煮会を企画してくれている。
しかし、である。
ここ数年、私は芋煮会に参加できていない。
昨年も、一昨年も、仕事の都合で、芋煮会には出席できなかったのである。
さて、今年はどうか。
先日、幹事の学生からメールが来た。
「すみません。本来ご相談すべきだったのですが、幹事の都合で、芋煮会を10月×日にすることにいたしました」
10月×日は土曜日だが、昼から仕事で、夜には東京に行かなくてはならない日である。
つくづく、私は「芋煮会運」がないものだ、と苦笑した。
「残念ながらその日は行けません。芋煮会のご盛会をお祈りします」と、私は返事を書いた。
すると数日後、こんどは、
「すみません。日程を11月×日の夕方に変更しました」
というメールが来た。私に気をつかってくれたのか、あるいはほかの同僚に気をつかった結果なのか、よくわからない。
しかし、11月の芋煮会は、間違いなく、冷える。それにこの日は、土曜日にもかかわらず職場で仕事が入っていて、しかも夕方の何時に終わるか、未定である。幹事さんは、我々の仕事が終わった夕方くらいからはじめる、というつもりらしい。
「私に気をつかうことはないので、ほかの先生方のご都合がよろしいんだったら、10月×日のほうがいいと、個人的には思います」と返事を書いたが、最終的に、11月に芋煮会が行われることになった。
はたしてこの日の仕事が順調に終わるかどうか、芋煮会に無事合流できるか、それは神のみぞ知る。
さてもう一つ、私のまわりで芋煮会が企画されている。
ボランティア活動をしている仲間が、10月末に、日ごろの労をねぎらう意味で芋煮会をすることになったのである。
しかしこの日も、日曜日であるにもかかわらず、私は仕事である。
ここまできたら、筋金入りの「芋煮会運」のなさである。
結局、私は芋煮会に縁がない人間なんだな。ま、たいしたことではないが。
…ということで、本日もまた「ヤケ岩盤浴」である。
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