ディズニーしぃデビュー
11月30日(金)
正直に書きますよ。
東京ディズニーシーに行ってきましたよ!
この日、19時半から22時半まで、ディズニーシーが貸切営業をするという。ある企業が、お客さんを招待する「特別な日」なのである。
その招待券を2枚、妻が親戚からもらってきたというのである。
本当はそんなところに行ってる場合ではないくらい忙しいのだが、招待券をもらったんだったら仕方がない。
そもそも私は、ディズニーシーに行ったことがないのだ。いや、ディズニーランドも、15年くらい前に一度行ったきりである。
数日前、話の流れでそのことを同僚に話すと、その同僚は2年前に行ったらしく、いろいろとレクチャーをしてくれた。
「つけ耳とかかぶり物とかつけないと、園内では居心地が悪いですよ」
「そうですか…」
「あと、ダッフィーとシェリーメイというのを覚えておいた方がいいです」
「ダッヒーですか?」
「いえ、ダッフィーです」
今日のお昼、その同僚と職場の階段ですれ違う。
「今日、ディズニーシー行くんですよね!ディズニーシー!(大声)」
折りしも授業が終わったばかりで、階段は多くの学生でごったがえしていた。学生の何人かが、その大声に反応していた。
「声が大きいですよ!『しぃ』でお願いします。『しぃ』で!(小声)」
私は人差し指を唇の前にあてる仕草をした。
「ああ、『ディズニーシー』だけに『しぃ』ですか(大声)」
「そういうことじゃなくって!(小声)」
かなり周りにまる聞こえである。
ふり返ると、2年生のC君がいた。
「先生、ちょうどよかったです。レポートが完成したので提出します」
C君は半笑いだったから、絶対に聞かれていただろうな。
さて、夕方5時過ぎに東京駅に着き、妻と合流して、ディズニーシーに向かった。
(やっぱり、つけ耳とかかぶり物とかしなくてはいけないのだろうか…)
そのことばかりが不安である。
19時半、いよいよ開園である!
ビックリすることに、ほとんどの人が、つけ耳をつけてもいなければ、かぶり物もかぶっていない!
考えてみれば、今日はある企業の招待客ばかりなのだ。だから、つけ耳をつけるとか、かぶり物をかぶるといったテンションの人は、ほとんどいなかったのだろう。
(なあんだ。心配して損した)
すべてのアトラクションが、なんとたったの「5分待ち」で乗れるのだ!どうだ!まいったか。
しかし、もう一つ、不安なことがあった。
それは、私自身が、ジェットコースターが大の苦手だ、ということである。
しかし、せっかくのディズニーシーで、妻の楽しみを削ぐわけにもいかない。
いちばんの懸案は、「レイジングスピリッツ」というジェットコースターである。このジェットコースターは、360度回転するというのだ。
とりあえず、「海底2万マイル」と「インディージョーンズ・アドベンチャー」「フライングカーペット」をまずクリアしてから、考えることにしよう。
この三つは、とくにアクティブなものではなかったが、それでも、すでに車酔いみたいな感じになった。
さて、「レイジングスピリッツ」の前を通りかかる。
「どうする?やめとく?」と妻。
見上げると、一見してボロボロのレールの上を、ジェットコースターがグルグルと走りまわり、「ぎゃあああぁぁぁ~」とさけぶ声がしている。
「せっかく来たんだから、そりゃあ…、乗るさ(ブルブル)」
意を決して、乗ることにした。
ぎゃああぁぁぁぁ~!!!
殺す気かあああぁぁぁ~!!!
ということで終了。
次の懸案は、「センター・オブ・ジ・アース」である。外から見ると、真ん中の火山のところから、一瞬、トロッコみたいなものが滑り落ちて、「きゃあああぁぁぁぁ~」という声が聞こえる。
「どうする?」
「レイジングスピリッツだってクリアできたんだ。たぶん大丈夫だと思うよ(ブルブル)」
ということで、これにも挑戦。
ぎゃああぁぁぁぁ~!!!
殺す気かあああぁぁぁ~!!!
ということで終了。
残った大物は、「タワ・オブ・テラー」という、廃墟みたいなビルのてっぺんからエレベーターごと落っこちるというアトラクションである。
外から見ると、廃墟みたいなビルに、とつぜん稲妻みたいな閃光が走ったかと思うと、ビルの上から下にめがけて、エレベーターが真っ逆さまに落ちる。その瞬間、乗っていた人々の「ぎゃあ~」という声が聞こえるのである。
「どうする?」と妻。
「これだけは勘弁してくれ(ブルブル)」
ということで、これは断念。
そんなこんなで、あっという間の3時間だった。
この日にクリアしたアトラクション。「海底2万マイル」「インディージョーンズ・アドベンチャー」「フライングカーペット」「レイジングスピリッツ」「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」「センター・オブ・ジ・アース」「アクアトピア」「エレクトリックレールウェイ」、以上。
翌朝早く、私たちは、関西で2日間行われる学会に向けて出発しましたとさ。(原稿零枚)
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コメント
ね、もし間違えて考古学者にでもなっていたら、インディアナ・なんちゃらのように、年中、大きな玉に追われて火山の穴から飛び出すような研究生活だったたわけですよ。
これじゃ心臓がいくつあっても足りません。それに比べてよかったですよね、でっかい木の板にまたがって、後ろから眼福の石碑が滑り落ちてくるようなこともなくて。
ま、原稿用紙には多少追いかけられてるようですが。
ちなみにシーもランドもヘビーリピーターであります僕のおすすめアトラクションは、「イタリア風偽ゴンドラ」です。どうみても御利益のなさそうな橋の下をくぐる時に、願い事をお祈りさせさせられるのが、たまりません。
投稿: ゴンドラこぶぎ | 2012年12月22日 (土) 16時17分
知り合いのインディージョーンズが、「ナウマン象に追いかけられる夢を見た」と言ってました。ずいぶん仕事に追いつめられていたようです。
投稿: onigawaragonzou | 2012年12月23日 (日) 01時33分