傘運がない
12月4日(火)
むかしから、傘運がない。
私の場合、「傘をすぐになくす」のではなく、「傘がすぐに壊れる」場合が、圧倒的に多い。
いつも私の周りには、ホネの部分が折れたこうもり傘とか、貧相なビニール傘とかしか、ないのだ。
昨年、それを見かねた卒業生たちが、誕生日に「こうもり傘」をプレゼントしてくれた。いままでで一番嬉しい誕生日プレゼントである。
私はこのこうもり傘がとても気に入っていて、大切に使っていたのである。
ところが、今日。
雨が降っている。いつものように、お気に入りのこうもり傘をさして職場の構内を移動する。
建物に入り、傘をたたもうとするが、何度たたもうとしても、すぐに開いてしまう。
(おかしいなあ…)
仕方がないので、強引に紐でくくることにした。
しかしその後も、何度たたもうとしても、傘がすぐに開いてしまうのである。
(どうしたんだろう…)
傘をよく見てみて、驚いた。
傘をすぼめるときには、傘の中央の棒(中棒)にとりついているプラスチックの部品を手元の方向にスライドさせて、取っ手付近にある金属のでっぱった部分に引っかけるでしょう。金属のでっぱった部分のことを、「下(した)ハジキ」といい、上下にスライドさせるために中棒にとりついている部品のことを「下ロクロ」というのだそうだ。
まあ、そんなことはどうでもよい。
で、問題は、その傘を開閉するときにスライドさせる部品が壊れて、「下ハジキ」にひっかからなくなってしまったのである。
本来はそのプラスチックの部品の穴の部分が、アルファベットの「O」の形に空いていなければ、「下ハジキ」に引っかけることができないのに、なぜか一部分がとれてしまい、穴の部分がアルファベットの「U」の字の逆の「∩」みたいな形になってしまったのである。これでは、いくら頑張っても「下ハジキ」に引っかけることはできない。
どこをどうしたら、こんな地味な部分が壊れるのか、まったくわからない。
かくしてこうもり傘は、「閉じない傘」になってしまったのである。
…なんだか、わかりにくい説明だな。
とにかく、卒業生たちにプレゼントでもらったお気に入りの傘が、2年もたたないうちに、壊れてしまったのだ!
これほどショックなことはない。卒業生たちよ、申し訳ない!
これでふたたび私の周りには、まともな傘が1本もなくなってしまった。
明日から、どうやって雨をしのいでいこうか。
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