湯たんぽが先か、やかんが先か
1月7日(月)
職場で、湯たんぽの話になる。
「昨日、寒くて朝方まで眠れなかったんですよ」
「湯たんぽを使ったらどうです?」
「ええ、もちろん湯たんぽはあるんですがねえ(しかも2つも)。どうも面倒くさくって」
「どうしてです?お湯を入れるだけでしょう。もしかして、家にやかんがないとか?」
「いえいえ、ありますよ。やかんでお湯を沸かして湯たんぽにお湯を入れようとすると、1回ではどうしても足りなくて、もう1回やかんに水を入れてお湯を沸かさないといけないんです。つまり2回もお湯を沸かさなくちゃいけないんです。ほら、湯たんぽって、めいっぱいお湯を入れないといけない、って書いてあるでしょう」
「そうですよ。お湯をめいっぱい入れておかないと、冷めたときに、湯たんぽの形が歪んだりしますからね」
「とにかく、たかが湯たんぽにお湯を入れるのに2回もお湯を沸かすのが、面倒なんです」
「ヘンですねえ。うちはやかん1回で大丈夫ですよ。どんな湯たんぽなんです?」
「楕円形で、オレンジ色した、プラスチックのやつです」
「ああ、じゃあ、湯たんぽが大きすぎるんじゃないですか?」
「そうでしょうか」
「うちのもプラスチックですけど、楕円形の一方が直線にカットされていて、いわゆる「立つ」タイプの湯たんぽです。「立つ」タイプの湯たんぽを買えば、一方がカットされている分、少し小さめですから、やかん1回分でお湯が全部入ると思いますよ。だって、そういうことを見越して作っているはずですから」
「はあ」
「とにかく、いま大事なのは、この寒さをしのぐために湯たんぽを使うことです。風邪をひいたら元も子もありませんからね。2回お湯を沸かすのが面倒なら、1回ですむ「立つ」タイプの湯たんぽを買ったらいいじゃないですか」
「はあ、そうですね」
「さっそく、今日の帰りがけにでもホームセンターに寄って、買っていらっしゃい」
「はあ」
背に腹は代えられない、ということで、さっそくホームセンターに行って、「立つ」タイプの湯たんぽを買うことにする。
思っていたより大きい気がしたが、気のせいだと思い、レジに向かった。
さて家にもどり、やかんにめいっぱい水を入れて、お湯を沸かすことにした。
お湯が沸いたので、今日買ったばかりの「立つ」タイプの湯たんぽに入れることにした。
ドクドクドクドク…。
イヤな予感がした。
予感は的中した。
やかんのお湯1回分では、やはり少し足りない!
どういうこっちゃ?
楕円形の湯たんぽの一方の側が、直線にカットされているので、見た目は少し小さめにみえるのだが、中に入るお湯の量はほとんど変わらないのである。
つまり目の錯覚だったのだ!
ここでハタと気づく。
湯たんぽが大きいのではない。やかんが小さかったのだ!
では、いまから大きいやかんを買うべきか?
いや、私のことだ。見た目は大きそうにみえて実は容量の少ないやかんをうっかり買ってしまうだろう。
これではいつまでたっても問題は解決しない。
というか、何でもかんでもモノを買って解決しようするのが、私の悪い癖である。
そもそも、2回もお湯を沸かすのが面倒くさい、という考え方を改めればすむことなのだ。
仕方ない。今回の湯たんぽは、自分をいましめるための誕生日プレゼントだと思い込むようにしよう。
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コメント
前川 蓚酸湯沸し福徳瓶 10L
http://blog.livedoor.jp/ohasa_rugby/archives/4547619.html
これなら湯たんぽ2つでも余裕の給湯力。しかも、残ったお湯をよーく冷ましてから、倒れている選手にかけると復活させることもできます。これはお買い得。
投稿: ノーサイドこぶぎ | 2013年1月 8日 (火) 23時55分
ネタとして買いたい衝動にも駆られますが、そうなると今度はそのやかんに合う巨大な湯たんぽが欲しくなる。…こうなるともうイタチごっこです。
投稿: onigawaragonzou | 2013年1月 9日 (水) 01時31分
バチン(ビンタの音)
泣き虫先生 お前ら、そんな気持ちで「花園」へ行けるかあああ。
山崎マネージャー 先生、「魔法の水」のやかんを持ってきました。
泣き虫先生 (ドクドク)こうやって、「湯たんぽ」という名のラグビーボールに、「夢」という名のお湯を注いでこそ、相模一高を倒せるんだ!
おいイソップ、ボヤボヤしないで、次の湯たんぽを持ってこい。よしっ次、よしっ次...
全員、お湯入りの湯たんぽを持ったな。その重くなった湯たんぽをラグビーボール代わりにして、まずはパス練習を100回だ。終わったらプレイスキック50本。
部員 ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン!
泣き虫先生 よーし、練習始め。
投稿: こぶぎウォーズ | 2013年1月 9日 (水) 02時01分
イソップ「先生!」
泣き虫先生「どうした、イソップ」
イソップ「俺たちが使っている湯たんぽ、ラグビーボールのような楕円形ですよね」
泣き虫先生「当たり前だ!それがどうした」
イソップ「最近は、「立つ」タイプの湯たんぽが売っているんです」
泣き虫先生「何だと?「立つ」タイプの湯たんぽだと?」
イソップ「そうです。それを使えば、不安定な楕円形の湯たんぽを苦心して立てる必要もありません。プレースキックの練習も効果的になるはずです!」
泣き虫先生「…でかしたぞぉ!イソップぅ!(涙声)」
(芥川隆行の声)イソップのこの一言で、川浜高校ラグビー部は、「花園」出場へのキップを手にしたのであった。
投稿: onigawaragonzou | 2013年1月 9日 (水) 02時25分
くだらねー(コサキン風の褒め言葉で)。
夜ふけにお互い何やってんだか。夢の詰まった湯たんぽ抱えて、もう寝ましょうや(笑)。
しかし、「プレイスキック」のネタフリに、完璧なゴールキックを決めて頂き、ヒデキ感激でございます。
ちなみに山崎マネージャー役は、岩崎良美ですね。
投稿: ノーサイドこぶぎ | 2013年1月 9日 (水) 03時04分