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もし中学校の合唱部の顧問だったら

とりとめのない話。

NHKの紅白歌合戦を見ていたら、企画ものコーナーで、「花は咲く」という歌を、中村雅俊と西田敏行が、サンドウィッチマンや荒川静香と一緒に歌っているのを見て、NHKはなんともったいない使い方をするのだろう、と思った。

中村雅俊も西田敏行も、自分の持ち歌で紅白に出場することも十分できるのになあ。

とくに若いころの中村雅俊は、いい楽曲に恵まれている。

私の子どものころの中村雅俊は、いまでいう福山雅治みたいな位置にあった人だと思う。

それで思い出した。

中学校1年のときに、クラス対抗の合唱コンクールがあった。

A組からF組までの6クラスが、それぞれ合唱曲を選んで、それを体育館で全校生徒の前で披露する。どのような審査方法だったかは忘れてしまったが、その中から、優勝を決めるのである。

私のクラスはC組だったが、「白鳥は飛べない」とかなんとかいったかな?とにかく、オーソドックスな合唱曲を選んで、コンクールにのぞんだ。

なぜこんなことを覚えているかというと、このとき私は、どういう経緯か忘れたが、指揮者を任されたからである。

で、このときピアノの伴奏を担当したのが、チバさんといって、当時仲のよかった女子だった。

(俺の指揮と、チバさんの伴奏で、このクラスの合唱が成り立っている!)

チバさんにひそかに好意を寄せていた私にとって、これはかなり嬉しいことであった。練習にも、自然と力が入った。

さて、隣のD組は、「ふれあい」という曲を選んでいた。

そう!中村雅俊の「ふれあい」(詞:山川啓介/曲:いずみたく )である!

といっても、当時私は、この歌が中村雅俊の歌であることを知らなかった。この歌が流行ったのは1973年であり、私が小学校に上がる前だったからである。中1の私にとっては、10年近く前の歌だった。

D組がこの歌を練習しているのを聴いて、衝撃を受けた。

いわゆるふつうの合唱曲ではなく、歌謡曲を合唱用に編曲したものだが、歌詞といいメロディといい、ふつうの「ありがちな合唱曲」にはないパワーを、この曲に感じたのである。

こんな曲を合唱で歌われたら、ほかのどんな合唱曲も色褪せてしまう。それほど感動的だったのである。

(D組はずるいなあ…)

敵ながら、嫉妬したのであった。

さて、合唱コンクール直前、わがC組に、アクシデントが起こる。

チバさんが、部活のバスケットボール部の練習中に、指をケガしてしまい、ピアノが弾けなくなってしまったのである!

仕方がないので、本番当日は、ピアノの伴奏なしで合唱をすることになった。

かくして、私が指揮をしチバさんが伴奏をして合唱を成功させるという、私のささやかな夢は、もろくも崩れてしまったのである。

さて、合唱コンクール当日。中学校の体育館。全校生徒の前で合唱を披露する。

優勝したのは、予想通り「ふれあい」を歌ったD組であった。

準優勝は、伴奏がないながらも健闘した、わがC組である。

あのときのD組の「ふれあい」は、本当にすばらしい合唱だった、と、いまでも思う。

もし私が、中学校の合唱部の顧問だったら、ぜひやってみたい曲がある。

それは、槇原敬之の「Hungry Spider」である。これを、中学校の合唱用に編曲したいのである。

言っておきますけど、槇原敬之のベスト1は、「世界に一つだけの花」でも、「どんなときも」でも、「僕が一番欲しかったもの」でもありませんからね。「Hungry Spider」です。

音楽の趣味がまるで合わない妻とも、この点だけは一致している。

この曲を、何度かくり返し聞いてみるとよくわかる。

この曲を、ちゃんと合唱用に編曲し、中学生たちが歌えば、きっと、聴く者の心をふるわすことができるはずである。

私が中1のとき、「ふれあい」を聴いて感動したように。

だれか、編曲してくれないかなあ。

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コメント

PVのリンク貼ろうと、ユーチューブで探して見たら、怖いのなんの。

ま、「どんなときも。」も「世界に一つだけ…」も、結局はこの「超友情」の恨(ハン)が潜んでいるわけで、心して歌わんとね。

「超友情」が分かりづらければ、シザーハンズ的というか、ヤマアラシのジレンマというか(もっとわかりづらい?)。

というわけで、PVが見たい人は自分で検索して見て下さい(ライブ版でなく、PV版を最後の最後まで見るように)。


あ、矢野顕子の「ひとつだけ」なら、合唱曲になっているようですよ。
http://www.panamusica.co.jp/ja/product/7094/#8

投稿: こぶぎ | 2013年1月 3日 (木) 16時55分

そう!この歌はとても怖い歌なんです。
怖い歌詞と、甘美なメロディ。これを中学生の感受性で合唱したら、とてもグッとくると思うのです。

投稿: onigawaragonzou | 2013年1月 4日 (金) 00時35分

たしか覚せい剤に手を出してインスピレーションを得た作品ですね。
保健体育の授業の後で合唱すると最高の感動を味わえると思います。
ビートルズといい、麻薬の効果を享受していることを社会は認めるべきです。

投稿: だい | 2013年1月 5日 (土) 06時38分

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