ポンコツなボーイ
1月31日(木)
あっという間に1日が過ぎる。
朝、妻からCメールが来た。
「Perfumeの不自然なガールのPVがカッコいい。動画サイトで。どうせ見ないでしょうけど」
最近の妻の口癖は、「どうせ見ないでしょうけど」である。
妻が面白いと思った動画やポッドキャストを私に勧めても、私が見たり聴いたりしないので、さすがの妻も呆れているらしい。
私はひどく反省した。全幅の信頼を置いている人が勧めるものを、忙しいことにかこつけて後追いしないというのは、人の道に反しているではないか。
自分の信頼している人が勧めるものには、飛びつかなければならない。
さっそく、妻の勧める動画を見ることにする。
Perfumeというのが女性アイドルグループだというのは知っているのだが、そのあとのメールの内容が意味不明である。
「PV」はたぶん、プロモーションビデオのことだろう。
「不自然なガールの」ってどういう意味だ?
昨年末の紅白歌合戦で見たが、たしかPerfumeは、私の若いころの言葉でいう「テクノ」、つまり、機械的な音楽とダンスを主としていたグループだったような。
そうか、不自然な(人工的な)感じのダンスをする女の子たちの、という意味か。
さっそく動画サイトで検索すると、筆頭に「Spring of life」という曲のPVが出てきた。
(これのことだな!)
さっそくこのPVを見て、見たことを早くメールで伝えることにした。なにしろ、「どうせ見ないでしょうけど」という言葉を、一刻も早く否定したかったからだ。
「Spring of lifeのPVのことでしょう?」
得意げに出した私のメールに、ほどなくして返事が来た。
「なにそれ?ふつうのミュージックビデオでしたけど。ダンスとかがすごいということなのですが」
絵文字もなく、かなりオカンムリな様子。ま、もともと絵文字はあまり使わないのだが。
しばらくして、ようやくわかった。
「不自然なガール」というのは、曲名だったのだ!
「不自然なガール」という曲のPVを見ろ、というのが、妻の言いたかったことで、私はてっきりそれを普通名詞だと思って、「不自然なダンスをする女の子のPV」と勝手に解釈して、「Spring of life」というぜんぜん違う曲のPVを見て、そのことをメールに書いたものだから、妻が「はあ?何を書いてきているのか、意味がサッパリわからん」ということになったのである。
ということで、またしくじってしまった(汗)。
ほんと、こういう芸能界のことに、めっきり疎くなったよなあ。
さて、今日の仕事をひととおりこなし、あっという間に夕方である。やるべきことを思い出した。
そういえば、世話人代表のKさんから頼まれていたことがあった。
「先日の講演会の講演録を作成したいので、そちらのICレコーダで録音した音声ファイルを、私(つまりKさん)のICレコーダで再生できるように、移してください。その際、できれば、前半のOさんの講演の部分と、後半のKさんの講演の部分を、分割して収めてくださるとなお助かります」
……ずいぶん難しい注文である。
ミッションは2つ。
一つは、講師2人のお話を連続して録音した音声ファイルを、分割してほしい。
もう一つは、その音声ファイルを、Kさんの持っているICレコーダで再生できるように移してほしい。
IT弱者には、サッパリわからん!
まず、「音声ファイルの分割」というのがよくわからん。
いろいろ試行錯誤してみたが、分割できないので、仕方ない、音声ファイルをそのまま、KさんのICレコーダに移すことにした。
ファイルを移すこと自体は簡単にできるのだが、移した音声ファイルをこんどはKさんのICレコーダで再生しようとすると、まったく聴くことができない。移したファイルはどこに行っちゃったんだ?
四苦八苦するも、結局できなかった。
そうこうしているうちに、午後6時をすぎてしまった。今日は「丘の上の作業場」で、今年度最後の作業である。
(とりあえず、音声ファイルについては、世話人代表のKさんに相談してみよう)
ということで、「丘の上の作業場」に行くことにした。
期末試験が直前であるせいか、今日は学生が1人もおらず、全員が社会人、しかもその多くは私と同じ世代のおじさんである。
世話人代表のKさんに聞いてみた。
「音声ファイルの分割とか、移動とか、うまくいかなかったんですけど…」
「そういわれても、私もIT弱者なのでわからないんですよ。もう少し、がんばっていただけますか?」
「はあ」
ということで、ボールが投げ返されてしまった。
作業をしながらの、同世代の仲間との会話は楽しい。とくにMさんの話は、そこはかとなく面白いのだ。
「むかし、金曜ロードショーの次回予告で、『特攻野郎Aチーム』が出てきたときのガッカリ感は、はんぱなかったですよねえ」
「そうそう!そうでしたよねえ。『なんだよ~』みたいな」
「同世代あるある」である。わっかるかな?わっかんねえだろうなあ。
…ということで、「丘の上の作業場」とも、しばしお別れである。また4月!
| 固定リンク
「クリーニング作業」カテゴリの記事
- 足をまっすぐ伸ばして!(2021.11.14)
- 登場人物の多い一日(2015.03.16)
- ぜんぶ雪のせいだ!2日目(2014.02.16)
- ぜんぶ雪のせいだ!(2014.02.15)
- 心強い仲間たち(2013.10.26)
コメント
ご隠居ー(泣)
なんだい、また泣きついてきたねえ。
(かくかくしかじか)という訳なんで。
何だい、若いくせに音声ファイルの編集も出来ないとは情けない。いいかい。どこで買ったか知らないが、イマドキのICレコーダーなら音声編集機能くらい、ちゃーんとついているものだ。マニュアルは読んだだろうね。
それが、横文字ばかりでサッパリ分からないんで、昨日、風呂の焚きつけに使っちゃいました。
そら、ごらんよ。もしお前さんが使っているICレコーダの音声ファイルが「mp3(エム・ピー・スリー)」形式なら、そのファイルをパソコンに取り込んでから、「mp3DirectCut」というフリーソフトを使えば、簡単に分割ができるんだよ。やり方は、ここを見るがいい。
http://make.makeall.net/archives/1044
へー。これは簡単そうだ。
あと、「別のICレコーダーに移したら音声ファイルが聞こえなくなった」というのは、それぞれのICレコーダーで使っている音声ファイルの形式が異なっているからじゃな。
形式が違うと、途端に聞こえなくなるんですかい。
人間同士で喋っても、英語だ、フランス語だと言葉が違えば、お互い通じないのと一緒でな。音声ファイルには、さっきの「mp3」以外にも、「wav」「wma」「AC3」「Ogg」など、実に沢山の形式がある。ファイル名の拡張子を見るか、それぞれのICレコーダのマニュアルを見て確認することじゃな。形式が分かれば、相互に変換するフリーソフトはゴマンとあるから、ネットで検索してみな。
でもご隠居。パソコンに音声ファイルを取り込んで編集するのなら、そのままパソコンで再生して聞けば、早いんじゃないですかい。
おや、たまにはいいこと言うねえ。実はな、議事録作りはICレコーダーで聞くよりも、パソコンで聞くのが圧倒的に便利なんだ。
というのも、テープ起し用音声再生ソフト「おこしやす2」が使えるからだ。実に便利だから、以下のリンクを見てごらん。 http://www12.plala.or.jp/mojo/
なるほど。そもそも、文字起こし作業はパソコンの前で行うんだから、パソコンで音声も再生すればいい訳だ。さすがご隠居、口は悪いが、頭はいいや。
一言余計だ。だがまあ、お前さんも「タマフル」の「アイドルダンス特集」の回のポッドキャストでも聞き直して、パフュームの「不自然なガール」と「ナチュラルに恋して」の違いぐらい分かるようになることだな。
でもね、ご隠居よりずっーと簡単に音声ファイルを切り分けて移動できる方法がある。
ほう、どうするんだい。
鬼瓦さんのICレコーダーで一人ずつ講演を再生して、その横に置いたKさんのICレコーダーで録音する。
投稿: こぶぎ | 2013年2月 1日 (金) 03時09分
ご隠居ー!ご隠居!ご隠居!
なんだい、またうるさいのが来たねえ。八っつぁん、こんどはどうした?
できましたできました!できましたよ!
なんだい、できましたできましたって。まるで尻におできができたような言い方じゃねえか。何ができたんだ?
ICレコーダに移すことができたんですよ。
ほう、そうかい。
しかも音声ファイルを分割して。
ほうー、それはでかしたねえ。じゃあ、私の言うとおりにしてみたんだろ?
それが違うんで…。
違う?
へえ。ご隠居の紹介してくれたフリーソフト、ドイツ語でよくわかんなかったんでさあ。
お前はすぐそれだ。外国語だというとすぐにあきらめてしまうな。まあよい、で、どうした?
へえ。あっしのパソコンに、Real Playerというのをダウンロードしていたんで、そこに音声をトリミングするソフトが入っていたことがわかりまして。
ほう、それで?
その機能を使って、音声ファイルが分割できたというわけで。
なるほどな。そういう手もある。それもお前に教えようとしたんだがな。あんまりいろんなことを教えると、お前の頭が混乱すると思ってな。
へへっ、どうも恐れ入りやす。
で、もう一つの方は、どうしたんじゃ?別のICレコーダに移すってのは。
へえ。そっちの方は、あっしが、ない知恵を絞って考えたんですが。
ほう。
実は、あっしの持っているICレコーダも、Kさんの持っているICレコーダも、音声ファイルの形式は同じでやしてね。mp3というやつでして。
じゃあ、なぜ最初は再生できなかったのじゃ?
そこなんですよ、ご隠居。フォルダに移すことができても、なぜ再生できなかったのか?
ふむふむ。なぜじゃ?
それは、ファイル名が違っていたんでがすよ。
ファイル名?
へえ。あっしの持っているICレコーダのつけるファイル名と、Kさんの持っているICレコーダのファイル名は、まったく違っておりやしてね。
ふむふむ。
ファイル名がぜんぜん違うから、そのままファイルを移しても、再生できなかったんじゃねえか、と、まあこう考えたわけです。
ほう、それで。
それで、ファイル名をKさんのICレコーダがつけているファイル名の書式に合わせて、書き換えたら、なんとあーた、再生できたじゃ、あ~りませんか!
おいおい、チャーリー浜みたいなこと言ってやがる。…ほう、それで再生できた、というわけか。
へえ。
いや、わしもそのことは考えたんじゃが、もっと初歩的なところでお前がつまずいていたんじゃないかと思って、言わなかったのじゃ。
へへっ、どうも恐れ入りやす。
まあ、終わりよければすべてよし。万事うまくいってよかったな。
ありがとうございます。ご隠居のおかげです。
これからも、何かあったらいつでも、遠慮なくわしに聞きなさい。
いえ、もうけっこうですよ、ご隠居。
どうしてじゃ?
これからは、Yahoo!知恵袋に聞きますから。
投稿: onigawaragonzou | 2013年2月 1日 (金) 23時51分