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学ばない歯医者

3月4日(月)

私も含め、同世代の仲間たちはみな、満身創痍である。

「いつ壊れても不思議ではありませんよ。それが明日かも知れません」

昨日の講演会を企画した、同世代のAさんの言葉。まったく同感である。

たぶんこの肉体的、精神的な「追いつめられ方」は、誰にも理解されないだろうな。

さて、歯の詰め物の話である。

先日の土曜日、とれてしまった歯の詰め物を奇跡的に詰め直すことができたものの、今朝、再びとれてしまった。

たぶん朝ご飯をほおばっているうちに飲み込んでしまったのだろう。

仕方がないので、歯医者に行くことにした。

かかりつけの歯医者に電話をかけて、6時半ということで予約する。

ぎりぎりまで仕事をして、6時半に歯医者に駆けつけると、例によって、受付には耳の遠いおばあさんが座っていた

「どれくらい待ちますか?」

「え?」

「ど・れ・く・ら・い・待・ち・ま・す・か・?」

「さあ、わかりません」

「じゃああと何人くらいですか?」

「え?」

「あ・と・何・人・く・ら・い・で・す・か?」

「ああ、あと5人です」

ご、ご、5人?

ということは、あとゆうに1時間以上はかかるということではないか!

以前もそうだった。この歯医者は、予約を入れた時間から、約2時間後くらいに、ようやく診察がはじまるのだ!

これって、歯医者では普通なのか?

歯医者の先生は、仕事が丁寧なのだが、やたらと話しかけてくるのである。たぶん、時間がずれ込んでいく最大の原因は、それであろう。

だったらなぜあらかじめ、予約の時間にもっと余裕を持たせないのか?

「学ばない」とはこのことである。

もう一つ不思議なのは、そんな仕打ちにあっていながら、患者の方は、何一つ文句も言わず、じーっと黙って座っているのである。決して、居心地のいい待合室、というわけでもないのに。

そのすべてが、私にとって、不思議なのである。

「じゃあ、1時間後にまた来ます」

「え?」

「1・時・間・後・に・ま・た・来・ま・す」

「ああ、わかりました」

いったん職場に戻り仕事をして、1時間後にまた歯医者に行った。

「あとどのくらいですか?」

「え?」

「あ・と・ど・の・く・ら・い・で・す・か・?」

「ああ、あと3人です」

さ、さ、3人?

1時間かかって、2人しか診療しなかったということか。

待合室にいる2人も、よくもまあ黙ーって待っているものだ。

イライラしているオレの方がおかしいのか?

「また出直してきます」

「え?」

「ま・た・出・直・し・て・き・ま・す!」

「ああ、どうぞ」

8時過ぎ、みたび歯医者に行くと、待合室には1人。

ということは、あと2人ということである。

ほどなくして、待合室にいた1人が、診察室に行く。

この歯医者さんは、歯科医が1人で診察室が2つである。一人の患者を診察している間、次の患者は、もう一つの診察室で待機するのである。

30分くらいたっただろうか。いよいよ私の前の患者の診察がはじまり、ほどなくして今度は私が、もう一つの診察室で待機することになった。

「どうぞここでおかけになってお待ちください」

さっきの受付のおばあさんが、私を診察台に座らせ、前掛けをかけた。

私は前掛けをかけられたまま、前の患者の治療が終わるまで、診察台に座り続けなければならない。そもそもこの診察台は、全然くつろげないのだ!

これって、歯医者では普通のことなのか?

その上、待てど暮らせど、前の患者の治療が終わらない。座りづらいいすに座り続けるのは、ほとんど苦行である。

ようやく前の患者の診察が終わり、私の診察がはじまったのが…、

9時15分ですよ!9時15分!

これって、歯医者では普通のことなのか?

「お待たせしました~。今日はどうしました?」

医者の先生は、私と同世代くらいのおじさんである。

「詰め物がとれてしまいましてねえ。明日から出張なので、今日のうちに詰め直してもらえませんか」

「了解しました~。口をお開けくださ~い」

あーん、と口を開けると、

「出張は、どちらに行かれるんですか?」と聞いてきた。

「はんほふへふ」

「え?」

「…か、韓国です」

どうして口を開けているときに質問するのかなあ。

「韓国ですか~フフフ、大変ですよねえ」

しまった!この先生、「政治談義」が大好きだったのだ!うっかり話題を提供してしまったようなものだ。

ここから、医者の先生の「国際政治談義」がはじまる。

さんざん自説を開陳されたあと、例の決めぜりふ、

「…そう思いませんかぁ?」

「はぁ…、ほうへふへえ。ふんがぁ…」

だからどうして口を開けているときに質問するのか?

「はい、終わりました」

9時30分、診察終了。

受付を済ませてから、3時間が経過していた。

学ばないのは、この歯医者さんなのか?

それとも、そこに通い続ける私なのか?

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コメント

 問題は、歯医者の腕がひひのか、わふいのか、といふことへす。
 ぼふが通った歯医者は予約制なので待ちまへんが、まず、ますひ注射をうって、しんけひをまひさせへから、豪快にけずるのへ、たまったほんでは、ありまへむ。
 うでのひひ医者ならみょん、おんじぇかじ きたりへど けんちゃぬんごへよ。

投稿: ほふぎ | 2013年3月 5日 (火) 00時07分

ま、わらひもブログのネタになふはもと思って、ほのはひしゃにはよっていふわけでふけほへ。
いわは、はひしゃコントへすな。


投稿: onigawaragonzou | 2013年3月 5日 (火) 22時52分

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