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冷凍庫の中の発見

3月14日(木)

体調が悪いせいか、どうにも気が滅入って仕方がない。

午前10時。ある調査を依頼されて、車で一時間ほど行った町にある古刹を訪ねる。1月22日(火)に続いて2度目である。

まだ雪が境内に残っている。それにどういうわけか今日は、ひどく寒い。

お堂の中は、さらに冷え切っていた。靴を脱いで、スリッパを履くが、足下から冷えてくる感じである。

右足はまだ痛いし、コンディションとしては最悪である。

薄暗いお堂の小部屋に入ると、まるで冷凍庫の中のような寒さだが、凍えながら調査を続けていくうちに、次々といろいろな発見があった。

とくに、午後から地元の老先生がいらしてからは、寒さと時間と足の痛みを忘れて調査に没頭する。老先生のご教示をいただきながら、次第に疑問が解決していく。調査の醍醐味である。

予定の時間を過ぎて、ひとまず調査は終了。時間は午後4時近くになっていた。

調査をコーディネートした市の職員さんも、地元の老先生も、思わぬ発見に興奮したようだった。もちろん私もである。いつもそうだが、こういう調査はワクワクするのだ。

「毎日こんな調査ができればいいんですけどねえ」

ふだん、デスクワークが多い職員さんの言葉である。

「まったくですよ。時間を忘れますから」

私はそう答えた。

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