もう一つの再会
E県のX大学の購買部で、もう一つ出会ったもの。
それは、私たちが「クリーニング作業」で関わっている、R市の名前が入った木製のマグネットである。
東北地方の太平洋岸に位置するR市は、先の震災で、津波による甚大な被害を受け、町は壊滅した。
江戸時代以来、津波に備えて海岸に植えてあった有名な松原は、これまでいくたびの津波から町を守ってきた。それは景観としても、すばらしく美しいものだった。だが先の震災で、そのほとんどが、津波により流されてしまったのである。
なぎ倒された松の木の材は、その後、復興のシンボルとして、さまざまなものに加工された。その一つが、このマグネットである。
X大学の学生がボランティアでR市に行ったことが縁で、この松林の松の木を、当地でマグネットに加工したのだという。売り上げの一部が、被災地に届けられるという。
(おまえ、ここにいたのか…)
私はその松林を見たことがなかったが、なぜか、再会した、という気分になった。
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