反省温泉
4月13日(土)
最近、自己嫌悪である。
口を開けば、「妬(ねた)み」「嫉(そね)み」「恨(うら)み」「辛(つら)み」「僻(ひが)み」しか言っていない。
そのために、いろいろな人々にかなり迷惑をかけているんじゃないだろうか。
それに、「てめえ、いい加減にしろ!ふざけんじゃねえ!」と編集者の人に言われている(もちろん、編集者はそんなことは言っていない。私の勝手な妄想である)にもかかわらず、まったく進んでいない原稿も抱えている。
このままではいけない、ということで、深く反省して、温泉で合宿することにした。
鉄道とバスを乗り継いで3時間半。初めて行く温泉である。
鉄道の駅を降りると、温泉に向かう交通手段は、駅前から出る1時間に1本のバスだけである。
深い渓谷の横に見ながらバスは山道を登っていく。やがてその温泉に到着した。
到着したのが4時で、それからすぐに露天風呂に入ると、6時から夕食である。
ビールを飲むと、確実に眠くなってしまうので、アルコールは一切飲まなかった。
だが、夕食の量が思いのほか多かったので、おなかがすでにきつい。
(ちょっと休んでから書くことにしよう)
1時間ほど横になってうとうとしていると、すでに夜の8時半過ぎである。
(いかん、名物の洞窟風呂は、夜10時以降は女性専用になってしまうんだった!いまのうちに入っておかないと!)
慌てて洞窟風呂に向かう。
9時半近くに、部屋に戻った。
(さあ、原稿を書こう)
ようやく原稿を書き始めたが、肝心の資料を持ってこなかったので、なかなかはかどらない。
(これでは、家にいるのと同じではないか…)
メールのチェックをして、返事を書いたりするうちに、すっかり夜更けになり、合宿1日目は終了した。
翌朝(14日)。
朝8時、朝食時間のぎりぎりに起きて、朝食をすませたあと、露天風呂に入ることにする。何しろ、せっかく温泉に来たんだから、翌朝も温泉に入ることは鉄則である。
あっという間にチェックアウトの時間である。
「お世話になりました」
「これからバスで駅にお戻りになるのですか?」と番頭さん。
「ええ」
「じゃあ、途中下車されて、有名な吊り橋をご覧になるといいですよ。それからまたバスに乗って駅に向かうと、途中に大きな牧場があります」
「そういえば、昨日来るときに、バスの中から見えました」
「そこで昼食をとられて、駅に向かうといいでしょう」
「ありがとうございます」
番頭さんの言われたとおりに、大きな吊り橋のあるバス停で途中下車して、吊り橋を渡る。たしかに、ビックリするくらい大きな吊り橋である。
1時間後にやってきたバスにまた乗り、今度は牧場に向かう。
「ジンギスカン料理」の看板に誘われ、「ラム肉の定食」を食べあと、牧場定番の、ソフトクリームを食べた。
ちょうど、桜の花びらが、桜吹雪のように散っている。
あっという間に午後1時半となり、バスで駅に向かった。
鉄道を乗り継いで、夜、家に戻った。
あらためて思う。
この週末、いったい私は、何を反省したのか?
そして私は、果たしてどこに行ったのか?
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コメント
ぼく 一人合宿とはうらやましいねえ。
土佐司 週末はゴロゴロしてばかりで結局、ご主人さまは風呂掃除しかしてないワン。
ぼく 同じ風呂でも大違いだ。
土佐司 でも、鬼瓦さんは一体どこに行ったのかワン? ヒントが欲しいワン。
ぼく うーん。ジンギスカンといえば小岩井農場の名物だが、北国に住む人がこの時期に北を目指すとは思えない。やっぱり、春を探しに南下したんじゃないかな。
土佐司 記事には桜が散っていたとあったけど、ご主人さまは先週「本格的なテーマパーク」に行って来たばかりじゃないですか。だから、桜前線がどこら辺にあったかご存じなのでワン?。
ぼく 大体、栃木から福島といったところだったかな。今ならもう少し北上しているだろうけど。
土佐司 そういえば、ご主人さまが昨年湯治に行った温泉にも洞窟風呂があったんじゃないですか?
ぼく ああ、ホテルの最上階に露天風呂があって、寒風吹ざらしでとても入れたもんじゃなかった温泉のこと? あそこの名物はソースかつ丼だから、ジンギスカンじゃない。でも、あながち外れじゃないと思うよ。
土佐司 場所が違うのに、どういうことだワン??
ぼく 場所が違っているのに合っているとは、これいかに。これが君の欲しいヒントだよ。
土佐司 え? 星セント・ルイス?
ぼく 強引なボケだなあ、しかも古いし。でも、これもセント、いやヒントだな。
土佐司 ボクもこの温泉に浸かって、ボケを若返りさせたいワン。
投稿: 別荘こぶぎ | 2013年4月15日 (月) 00時40分
金田一 まいりましたよ、日和警部。
日和 どうした、金田一さん。
金田一 こぶぎさんに挑戦状を送りつけたつもりが、こぶぎさんから来た解答が、それじたい謎解きになっているじゃないですか。
日和 本当じゃ。解答が正しいかどうかを、こっちが謎解きして答え合わせをせにゃあならんのじゃからのう。コメントの新しいパターンじゃな。
金田一 僕はねえ日和さん。この答えを導くまでに、半日以上、ずーっと考えていましたよ。
日和 それで、わかったかな?
金田一 ええ。まずすぐにわかったのは、僕が訪れた温泉の場所です。ヒントは、星セント・ルイスですよ。
日和 漫才ブームのきっかけを作った漫才師と言っても過言ではないのう。しかし、アラフォー以上の年代ではないと、わからないぞ。
金田一 セント・ルイスのギャグと言ったら、何です?
日和 「田園調布に家が建つ!」
金田一 それも有名ですが、もっとほかにあるでしょう。
日和 「ウケない金ない仕事がない!」
金田一 それはせんだみつおのギャグでしょう!
日和 わかった!あれじゃな?…そうか、それでハンドルネームが「別荘こぶぎ」になっておるのか。
金田一 その通りです。次に、「場所は違うのに合っている」という、こぶぎさんが残した謎の言葉です。
日和 それはわしも気になっておった。なにやら「獄門島」の台詞を思わせるなあ。
金田一 この意味が、僕にはずーっとわからなかったんです。でも、わかりました。
日和 何じゃな?
金田一 泊まった旅館の名前です!
日和 ほう…そうか!わかったぞ!こぶぎさんが以前泊まった温泉の地名と同じ名前の旅館であることをつきとめたんじゃな?
金田一 そういうことです。つまりこぶぎさんは「洞窟風呂」という言葉から、僕が泊まった旅館まで特定していた、ということなのです。
日和 まったく、わしらを翻弄しよって。
金田一 まったくです。
日和 しかしなあ金田一さん。この2つのコメントを読んで、ほかの読者たちは意味がわかっとるのじゃろうか。
金田一 ……。
投稿: onigawaragonzou | 2013年4月15日 (月) 21時53分
土佐司 金田一さん、大分わかったようですワン。
ぼく まさか「洞窟風呂 吊り橋 ジンギスカン」で検索すると、簡単に場所が特定できちゃうとは思わなかっただろうねえ。
土佐司 ネット社会の陥穽だワン。
ぼく でも、なんで土佐司が「若返りたい」なんて言ったかはわからないようだね。
土佐司 それもヒントだったのに。申し込んだプラン名を忘れちゃダメだワン。
ぼく あと、バンジートランポリンは、年齢上限が80歳である点を最初に突っ込んだ方がいいねえ。こちらは最高齢挑戦者が現れるたびに書き換えるんでしょう。
土佐司 バンジートランポリンは結構いろんな所に設置されているワン。体重制限100kgの巨大バンジーもあるようだから、根気よく探してみるといいワン。
ぼく 喫茶店のカップルの方は、「友達以上、恋人未満」の関係じゃないか。
土佐司 たとえ方が80年代ですね。これぞいわゆる「草食系男子」ですワン。
ぼく ほー。これがそうなんだ。ぜひ金田一さんをしばらくその喫茶店に張り込ませて、調べてもらったらどうだろう。原稿も進むだろうし。
投稿: 別荘こぶぎ | 2013年4月16日 (火) 11時03分
「友達以上、恋人未満」って、なんか口に出して言うのがめちゃくちゃ恥ずかしいね。80年代に高校生だった私は、この言葉を聞いて「何じゃそりゃ?」と思った記憶があります。
投稿: onigawaragonzou | 2013年4月17日 (水) 00時50分