神様に会いにいく、再び
4月16日(火)
2週間ほど前だったか、卒業生のTくんからメールが来た。
「ナベサダさんが今年もライブをやるそうですよ」
私がナベサダさんのファンであることを知っていたTくんが、わざわざ教えてくれた。ありがたいことである。
昨年と同じ場所で、ナベサダさんがライブをする。
これは行かねばなるまい。
だって私にとっては、神様みたいな存在なのだから。
そして今日がそのライブの日である!
自由席だったので、開場する前から並び、前から2列目を確保した。
夜7時、開演。
最初の曲は…
「TOKYO DATING」だ!
高校生の時、この曲が入っているLPを買った。当時の「帯」のキャッチコピーに、
「男にも女にも、時間にも気分にも、オープンなのが、ナベサダのジャズです!」
と書いてあった。その通りだと思う。それは今も変わらない。
80歳になったナベサダさんのライブは、演奏が進むにつれ、次第に伸びやかになってゆく。
音色も、音量も、アドリブも、ぜんぜん衰えを見せない。
今回はMCがほとんど入らず、1時間40分、ほとんどぶっ続けである。
バンドのメンバーがまた、すばらしい。
小野塚晃さんの才能溢れるピアノは、ナベサダさんの音楽の魅力をさらにパワーアップさせている。まさにナベサダさんの演奏に寄り添うように、変幻自在にピアノを操る。
コモブチキイチロウさんのベースは、抜群の安定感の中にも、豊かな表情を見せてくれる。
石川雅春さんのドラムスと、ンジャセ・ニャンさんのパーカッションの掛け合いには、鳥肌が立った。
何よりメンバーのみなさんが、楽しんで演奏している。
ライブというより、超一流のミュージシャンのスタジオセッションにおじゃました、という感じなのである。
ナベサダさんの演奏を聴いていると、しだいに心が解きほぐされていく。
それは、ナベサダさん自身が、気負っていないからだ、と思う。
気負わずに、どんな人々をも包み込む。
決して押しつけることなく、人々の心を解きほぐす。
それが、ナベサダさんの音楽だと、ライブを見て、そんなことを感じた。
そんな生き方ができたら、どんなにすばらしいだろう。
…うーむ。言葉とは無力である。ナベサダさんのライブの感激を、ぜんぜん伝えることができない。ぜんぜん伝わってないだろうなあ。
「ただ春の夜の夢のごとし」である。
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コメント
どこのライブに行かれたのでしょうか?
いいですなぇ~~~(^。^)y-.。o○
すっごく伝わってきました!!!
私も早く行きたいなぁ~~~と期待でいっぱいです!!
ありがとうございますヽ(^。^)ノ
投稿: ゆっぴー | 2013年4月17日 (水) 20時44分
私がいま住んでいる地元で、ナベサダさんがライブをされるというので、それに行ってきました。この時期、ナベサダさんは各地をまわっておられるようですね。
投稿: onigawaragonzou | 2013年4月17日 (水) 23時38分