2000円の座椅子
5月17日(金)
昨日の話の続き。
一昨日の出版社からの電話で、原稿の全面的な書き直しを命じられた。
「じゃあ、ほかの人が書いたゲラもぜんぶ送ってください。それを読んだ上で、そちらの方針にそった原稿を書きますから」
と言って電話を切った。
昨日、そのゲラが届いた。たくさんの人が書いているので、かなりの分量である。
昼間の仕事は忙しかったが、仕事の合間にそのゲラを読み、夜、「丘の上の作業場」の作業から帰ってきてから、原稿を書き始め、日付が変わるギリギリぐらいの時間に、原稿を仕上げて出版社に送った。400字詰め原稿用紙にして、10枚程度の分量である。
終わって家に帰る。
アパートに帰っても、とくにくつろげるようなスペースはない。私くらいの年齢になれば、ふつうは家にソファーとかがあるんだろうな。だが私のアパートにはない。10年以上前に2000円で買った座椅子が1つあるのみである。
背もたれのところの作りがかなりチャチなのだが、奇跡的にいままで壊れずにいる。この体重をいままでよく支えていたものだ。
とにかく、座ると体が痛くなるような座椅子なのだが、昨日はさすがに、座椅子に座ったとたん、眠ってしまったらしく、気がついたら朝の4時半だった。
あんなに座りにくい座椅子で、よくもまあ眠ってしまったものだ。そうとう疲れていたのだろう。
そして今日。
午前中、出版社から、原稿を受け取った旨のメールが来た。
「スピードと精度の高さに驚嘆しております」
そりゃあそうだ。こっちは本気を出したんだもの。たぶん、「融通の利くフリーライター」としては、最高だと思うぞ。
座ると体が痛くなる2000円の座椅子は、もう十分すぎるほど、元(もと)をとったんじゃないだろうか。
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