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スイカをめぐる、オッサンたちの冒険

このブログ、本文よりも、コメント欄の方が断然おもしろい。

きっかけは、5月5日(日)の演奏会の打ち上げの席で、、高校時代の同期のフクザワが私に話した「記憶の穴」である。

「1980年代後半から90年代前半頃、深夜に見ていたテレビ番組で、韓国の男性アイドル3人組が、歌を歌っていた。当時ものすごい人気だったらしく、キャーキャー言われていたのだが、歌っていた歌が「スイカの歌」というもので、歌詞の日本語字幕を見たら「スイカ甘いな 美味しいな」というような、かなり脱力するような内容の歌だった。あの歌は、いったい何だったのか?」

調べてみたが、まったく手がかりがつかめない。当時の人気アイドルグループ「ソバンチャ」が歌っていた歌ではないか、と仮説を立ててみたが、決め手がない。

するとコメント欄に、こぶぎさんからさっそく調査結果と仮説が寄せられた。こぶぎさんの徹底した調査には、舌を巻くほかない。

コメント欄を読めば、K-POPに対するこぶぎさんの愛情の深さを知ることができる。

そこでは、驚くべき仮説が語られていた。

当時の人気アイドルグループが、何かの企画で、韓国の童謡「スイカパーティ」を歌っていたのが、その番組で放送されていたのではないか、という仮説である。

可笑しくてたまらないのは、この「記憶の穴」を真剣にたどっていって、オッサン3人が行き着いた先が、この童謡「スイカパーティ」だということである。

夜中に何見てるんだ?俺たち(笑)

たぶん、ほかの誰もがこの話を読んでも、全然共鳴しないと思うのだが、この世界で3人のオッサンだけが、この「スイカをめぐる仮説」に共鳴している。

このバカバカしさは、大切にしないといけない。

バカバカしいことを真剣に考えるオッサンであり続けよう。

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音楽」カテゴリの記事

コメント

ふーみん 結局、「つかんだのは雲ではなくて、スイカだった」ということですね。

こぶぎ うまい(ぽん)。

ふーみん しかし、コメント欄の登場人物がどんどん本編記事に取り入れられていく、このブログの構成は、筒井康隆の「朝のガスパール」に似てますね。

こぶぎ へえ、そんな小説があるんですか。

ふーみん でもボクも、昔、FMラジオで聞いた曲を探したいと思うことが、よくあるんです。それで、思いついたんですが...

こぶぎ 何ですか?

ふーみん テレビ神奈川にしろ、フジテレビにしろ、放送した番組なら、新聞のラ・テ欄(ラジオ・テレビの番組表欄)に載っているでしょ。大体の時期が分かれば、その期間の新聞を見ていけば番組名が分かるじゃないですか。

こぶぎ おっ、そうですね。

ふーみん 新聞ならマイクロフィルムになっているから、丹念に追っていけば漏れなく調べがつきますよ。それに、新聞のラ・テ欄には、その日の出演者が載っていることも多いんです。

こぶぎ なるほど、その出演者名を見れば、3人組の男性アイドルが誰だったか、すぐ分かるわけだ。

ふーみん ラ・テ欄に書いてなくても、大宅文庫あたりに行ってテレビガイド雑誌を調べれば、さらに詳しい記事が載っているかも知れません。

こぶぎ おみごと! なんか、新しい論文を書き始めるかのような、エラい力の入れ方になっちゃってはいますが、やはり真正面からの正攻法、地道な努力の積み重ねが、真実に一番近い道なんですね。

ふーみん でも考えて見て下さい。

こぶぎ 何をです?

ふーみん 見るからに大学教授風のおっさんが、国会図書館で朝から晩まで、ひっきりなしに新聞のマイクロフィルムを借りては返し、借りては返しを繰り返している訳ですよ。

こぶぎ そういうことになりますね。

ふーみん 一見、とても熱心に研究しているようにしか見えませんが、実のところは、ただのスイカ好きと大差ありませんから。

投稿: 正攻法こぶぎ | 2013年5月 8日 (水) 22時27分

こぶぎさんとふーみんさんの会話は、ほぼ実話にもとづいているようですね。以前このブログで「この時期のミステリー」という記事を書いたとき、会話じたいはリアルなんだけど、何についての話かサッパリわからないように書いたところ、ふーみんさんに「筒井康隆の小説に似たような手法のものがありました」と指摘されましたから。

投稿: onigawaragonzou | 2013年5月 8日 (水) 23時44分

 「ふーみん」は、あくまで、わたくしめが作り出した架空のキャラクターであり、実在する人物・団体とは一切関係がありません(「太陽にほえろ」の最後のお断り風に)。

 結構まっとうな内容の話を小声でささやくだけで、オチをつけてくれる重宝な人、という設定にしております。女子会に出たり、今回のように「ボク」と自称したり、その場の流れで、性別設定はあまり気にしていません。

 ですので、決して、実在する「ふーみんらしき人」に「ねえ、ふーみん、こっち向いて」などと、直接問い合わせしないように。

 というか、作者のわたくしめに聞いてもらえば、

ふーみん (小声で)大まかな流れは実際のやりとりに基づいているんですが、こぶぎさんが言ったボケや思いつきも、全てボクが独りで言ったことになっているんです。
 でも、一方が聞き役に徹した方が、漫才としてわかりやすいですから、しかたないですね。

 などと、すぐにお答えしますので。

 で、ついでに、そんなふーみんからの鋭い指摘を踏まえてもう一つ言うと、もしかして連休中に高原に行ったのは、「高原にいらっしゃい」と誰かに呼ばれたからですか、などとネタを振っておいた方がよかったでしょうか? 教えて知恵袋。

投稿: こぶぎ | 2013年5月 9日 (木) 03時13分

そーでしたそーでした。ブログ主自らが自分のブログの世界観を台無しにしてしまってますね。
「落語はイリュージョン」と言ったのは、立川談志師匠ですが、「ブログはファンタジー」と言ったこぶぎさんの言葉を、噛みしめたいと思います。
連休中は、家族たちと「高原」へ行きましたとさ。

投稿: onigawaragonzou | 2013年5月 9日 (木) 22時21分

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