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噛みつく野犬は吠えない

5月9日(木)

昨日はすっかり心が折れたが、ワインを家でボトルの3分の2くらい飲んで、気持ちがリセットできた。

昨日、「野犬」として噛みついた一件は、よい方向に向かいそうだ、ということだった。

「言っていただいたおかげで、問題点が明らかになりました。先生に言っていただけなければ、ずっとこのまま放置されていたかも知れません」

「そうですか。それはよかった」

本当に事態が好転するのか、まだ疑わしいが、噛みついてよかった、と思った。

韓国の巨匠・ボン・ジュノ監督の映画に、「フランダースの犬」(原題)という映画があって、その邦題が「吠える犬は噛まない」というタイトルである。これは、「口やかましい者ほど、実行力・実力が伴わない」ということわざらしいのだけれど。

私は、

「噛みつく野犬は吠えない」

みたいな生き方がいいなあ、と思う。

よく、怒鳴る人っているでしょう。

私は怒鳴る人、というのが苦手である。

怒鳴っても何にも解決しないのになあ、と、いつも思うのだ。

「怒鳴らなければわからない人」というのは、「怒鳴ってもわからない人」だと思うからだ。

だからどんなに腹が立っても、怒鳴るのだけはやめよう、といつも思っている。

「怒るときは敬語で」

これが、いつも私の心がけていることである。

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