« 惜しみなく技は伝う | トップページ | 私が間違っていたのか? »

めざせ!映画評論家

ははーん。さてはみんな、読み飛ばしているな。

たとえば、前々回に書いた「誰もわからない映画評論」。ああいうのって、たぶん完全に読み飛ばされているんだろうな。

「だって仕方がないです」

「どうしてです?」

「ひとっつも見たことない映画なんですから、書いてあることがサッパリわかりません。せめてツタヤに置いてあるような映画にしてください」

そんな声が聞こえてきそうである。

たぶん、大林映画のマニアにも、まったく理解されない文章である。

じゃあいったい、何のための映画評論なんだ?

「いっそ、映画評論家になったらどうです?」

「そうでしょうか。しかし私の見る映画は、かたよってますから」

「たしかにそうですね。少しはみんながわかる映画を取り上げてください」

「はあ」

「それと、あれが必要ですよ。決めゼリフ」

「決めゼリフ?」

「『いやあ、映画って、本当にいいもんですね』とか」

「ああ、なるほど。

水野晴郎の「いやあ、映画って、本当にいいもんですね」

淀川長治の「ハイ、それではみなさん、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」

木村奈保子の「あなたのハートには、何が残りましたか?」

小森和子の「オバちゃまはね…」

おすぎの「おすぎです!」

みたいなヤツですね」

「そうです」

…ということで、映画評論家になるためには、まずはみんなに覚えてもらうための「決めゼリフ」を作らなければならない。

何かいい「決めゼリフ」はないものか…。

|

« 惜しみなく技は伝う | トップページ | 私が間違っていたのか? »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 惜しみなく技は伝う | トップページ | 私が間違っていたのか? »