ETC弱者の憂鬱
6月26日(水)
朝イチの授業が終わって、出張講義のため、隣県の高校まででかける。
公共の交通機関では時間がかかるため、今回は自家用車で行くことにした。
しかし初めて行く場所なので、よくわからない。
何しろ私の車には、カーナビがついていないのだ。
先日、車で2時間半ほどかかる「特急の止まる駅」の町に行ったときも、道路地図を頼りに、ほとんど「勘」でたどり着き、職員さんたちに「カーナビ、ついていないんですか?」と驚かれたほどである。
おまけに、ETCもついていない。
数日前、車が趣味の同僚とすれ違ったので、聞いてみた。
「○○高校、行ったことあります?」
「ありますよ。出張講義で」
「場所はわかりにくいところですか?」
「いえ、わかりやすいですよ。高速道路の○○パーキングに、ETC専用の出口があって、そこから出ればすぐです」
「あのう…」
「はい?」
「私の車、ETCがついていないんです」
「え?ないんですか?それじゃあダメですね」
心なしか、私をさげすむような目をした(被害妄想)。
かなりの敗北感である。
仕方がないので、インターネットで、高校までの道のりをルート検索することにした。
すると、ここでもやはり「○○パーキングで、ETC専用出口を出て…」という案内表示をしやがった。
それ以外のルートを、一切教えてくれないのである。
もはや、カーナビもETCもついていない車は、一顧だにされないということか?
私は悲しくなった。これほど、敗北感、屈辱、孤独、といったものを感じたことはない。
世の中には、イヤなこともいっぱいあるし、腹の立つこともいっぱいある。
「でも、あなたの車には、カーナビもETCもついているんでしょう?私にはついていないんですよ。そう考えれば、私よりもはるかに恵まれていますよ」
これから、もし悩める人たちから相談を受けたら、そう答えることにしよう。
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