やはり踊らされていたのか
6月25日(火)
昨日書いた「私は踊らされているのか?」は、やはり「踊らされていた」ようである。
調子に乗るというのはよくないことである。
自分自身の「伝える力」のなさに、ほとほと呆れるばかりである。
授業に限らず、こっちはよかれと思って、言葉を尽くしたり、言葉を選んだりしても、それがかえって意に反したり、不快にさせたり、伝わらなかったりするのだ。まあ、こればかりは仕方がない。
さらに調子に乗って、「話芸を磨く」なんてバカなことまで書きやがった。
自分の身の程知らずにもほどがある。
やはり人間、身の丈に合ったことをしなければいけませんな。
…ということで、これからも変わらず、細々と、地道に生きていくことにいたします。
こんなとき決まって思い出すのは、映画「男はつらいよ 寅次郎物語」で、寅次郎が旅立つ場面である(また始まった)。
寅次郎が、とらやの2階で妹のさくらと話をしている。
「さて、ぼちぼち旅に出るか」
「もう行っちゃうの?」妹のさくらが聞く。
「病気でもねえのに、フラフラ遊んでたんじゃ、お天道様に申し訳ねえからな」
「くたびれてるみたい。働いて大丈夫?」
さくらのこの言葉に、寅次郎が自嘲気味に言う。
「働く?フ…、何言ってんだおめえは。働くっていうのはな、博みてえに、女房のため、子供のため、額に汗して真っ黒になって働く人たちのこというんだよ。オレたちは口からでまかせ、インチキ臭いものを売ってよ、客も承知でそれに金払う、そんなところでおまんまいただいてんだよ」
「商売人」も「客」も、それぞれが自らの役割を演じつつ、その虚構の関係の中で仕事をする寅次郎。
一方で、家族のために額に汗して地道に働くさくらの夫、博。
寅次郎は、本来のあるべき人間の生き方を、博に求めているのだ。そして最後には、愚かな自分の生き方に気づくのである。
もっとも、反省はするが、改善はしない。この点は、私も同じである。
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