不謹慎な妄想
7月7日(日)
ある町の田園地帯を車で走っていると、案内表示板が目にとまった。
左に曲がれという矢印とともに、3つの施設名が書いてある。
「火葬場」
「清掃工場」
「温水プール」
左に曲がると、この三つの施設があるということである。
どうにも気になる看板である。
助手席の妻も気になったらしく、「あれ、どういうことだろう?」という。
「何が?」
「まさか…火葬場の余熱を利用した温水プールってことはないよね」
「まさか。ふつうは清掃工場でゴミを焼却したときの余熱を利用するものだよ」
ふつうに考えれば、「清掃工場」の余熱が「温水プール」に利用されるのだ。だがその看板には「火葬場」の施設名も表示されていて、それが問題をややこしくさせているのだ。
「でも、もしそうだとしたら…ちょっとその温水プール、入りたくないねえ」
妻の妄想が広がる。
「『今日はお葬式があるんだって』『じゃあ、温水プールは開いているわね』とか」
「たしかにヤだなあ」私も負けずに妄想する。
「『今日の温水プールは、ヤケに温かいねえ』
『ええ、今日はお葬式が3件もありましたから』」
ちょっと不謹慎な妄想が過ぎた。
あとで気になって調べてみたが、その町の名誉のために言っておくと、三つの施設は、確かにそれぞれ近くにあるのだが、温水プールはいずれの施設の余熱も利用していない、という。
なんとまぎらわしい!あらぬ妄想をしてしまったではないか!
私たちのような妄想野郎がたまにいるので、あの案内表示は考えなおしたほうがいいと思う。
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