原稿ため込み党に、清き1票を!
7月20日(土)
いやあ、久しぶりに、コメント欄に神が降りましたな。
何度も書くが、このブログで面白いのは、本文ではなく、コメント欄である。
「巻き込まれ型エンタテインメント」という記事のコメント欄をご覧ください。
これはもう、完全な「小説」である。筒井康隆ばりの、シュールな社会風刺小説である!
「脱原稿!」
「印税を10%に引き上げ」
「原稿不良債権の処理」
「ディスプレイの追加配置」
打ち合わせなしで、2人からこうした言葉が次々と出てくるんだから、2人ともどうかしている。とくにこぶぎさんにとっては専門分野だから、じつに生き生きとした筆致である。
コメントごとに、演説形式、会話形式、ニュース形式などと、設定を変えていく手法も、斬新である!
…と、自画自賛はこのくらいにして。
今日の午後は、おとなしく原稿を書くことにした。
なにしろ、「もう原稿はため込まない!脱原稿!」がモットーだから。
先日、東京から来た出版社の編集者から言われた。
「今月末に企画会議があります。そのときにこの企画を出そうと思いますが、企画を出すにあたって、お願いしたいことがあります」
「何でしょう?」
「数ページでけっこうですので、見本原稿を書いていただきたいのです」
「見本原稿、ですか?」
「はい。見本原稿を企画会議の場でみんなに読んでもらって、イメージを持ってもらえれば、この企画、通ると思うんです」
「そうでしょうか」
「大丈夫です。お願いします」
さあ困った。書いた見本原稿がむしろ逆効果になり、企画が通らない可能性だってあるんじゃないだろうか。
つまり、ヘタなものは書けないのである。かなりのプレッシャーである。
ということで、今日はこの「見本原稿」とやらを、書くことにした。
言ってみれば、「本番の原稿」の前の段階の原稿である。
日の目を見るかどうかもわからない「見本原稿」を書くことで、1日が終わってしまった。
「脱原稿!」への道のりは、まだまだ遠い。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 便座(2024.11.26)
- もう一人、懐かしい教え子について語ろうか(2024.11.17)
- 懐かしい教え子からのメール(2024.11.17)
- 散歩リハビリ・14年後(2024.10.21)
- ふたたびの相談(2024.09.29)
コメント
昨日はお疲れ様でした。さすが鬼瓦議員、当選した直後から、早くも公約を実行されているようで、本当の代議士達にも見習ってほしいものです。
さて、今回の連作コントは、最初は取材が全部終わって「がんばったんだぞ」という現況報告がしたかっただけでしたが、
(ちなみに僕自身のブログはこの選挙取材で忙しくなることを見越して、5月の連休に修道院の時間割で超朝型生活をしながら、すでに来年2月分まで書き終えてあるので、時事ネタはこのコメント欄にか書けないのです)。
でも、演説コントなんてこの時期くらいしか書く機会もないので、なかなか楽しかったですね。一応オモシロ風味にしてありますが、選挙運動も政策も、実は結構この目で見聞きしてきたことが元ネタなんですよ。
ちなみに今回の作品で僕のお気に入り部分は、
「鬼瓦の家内」(分からない人は映画「選挙」(今公開中の「選挙2」の前のやつ)を見てね)
「大喜利感覚で公約を乱発」
「結党以来45年間、ずっと原稿をため込んでいる政党」
「ディスプレイ12台で電気屋の店頭みたいになっている葛飾柴又の選挙事務所」
です。
ちなみに、TOPは「トランス・オニガワラ・パートナーシップ」の略ですから、「吹きだまり読者の輪」みたいなものです。
それから、実際には、国会議員の不逮捕特権は日本国憲法第50条に明記されているので、TOPのような条約に勝りますからご安心を。
投稿: こぶぎ | 2013年7月21日 (日) 07時42分
「ディスプレイ12台で電気屋の店頭みたいになっている葛飾柴又の選挙事務所」の様子とか、そこに編集者たちが原稿を取りに来る様子とか、絵を思いうかべると、つい笑ってしまうんですよねえ。
…と、かなり自分自身面白がっていたのですが、ひょっとすると、読者のほとんどの方は「何が面白いのかわからない」と思っているんじゃないだろうか、と急に不安になってきました。ま、それでも別にかまわないんですけど。
投稿: onigawaragonzou | 2013年7月22日 (月) 01時30分