黄門様の傑作推理!
7月8日(月)
みなさんは、中学校の卒業文集で、どんなことを書きましたか?
ふつうは、中学校三年間の思い出とか、そういったことを書くよね。
だが私は、「水戸黄門は漫遊しなかった!」という文章を書いた。
「水戸黄門は、諸国を漫遊しながら悪いやつらを懲らしめるという時代劇だが、あれは江戸時代の講談から生まれたイメージで、実際の水戸黄門は、漫遊などしていなかった」という内容。
…かわいくないねえ。というか、もうひねくれているとしか言いようがない。
今から思うと、どうして卒業文集にそんな文章を書いたのか、意味が全くわからない。どうかしてたとしか、言いようがない。
どうしてそんなことを思い出したかというと、今日の授業の冒頭で、たまたまそんな話が出たからである。
「黄門様は学者だった。介さん格さんもそうです。ですから、漫遊していたどころか、引きこもって勉強ばかりしていたのです。つまり体育会系ではなく、文化系だったんですね」
そういうたとえが正しいかどうかはわからないが、学者であったことは事実である。
「ですから、時代劇の水戸黄門は、間違ったイメージなんです」
そこでハタと思いついた。
「私の夢はねえ、ドラマの脚本を書くことなんです」
学生たちは、また始まった、という顔をした。
「時代劇の水戸黄門のシリーズ、終わっちゃいましたよねえ。もし私が続編をつくるとしたら、チャンバラではなく、推理ものです」
学生たちはきょとんとしている。
「もともと学者である水戸黄門が、江戸で起こった難事件を、介さんや格さんを助手にして解決していく、というストーリーです。こっちの方が、本来の黄門様の実像に近いはずです」
本当に実像に近いかどうかは、わからない。
しかし喋っているうちに、「この企画、いけそうかもしれない」と、気分が高揚してきた。こうすれば、シリーズが終わってしまった「水戸黄門」はよみがえるのではないか?
そんな妄想をひとしきり喋って、本題に入った。
今日の授業の感想に、
「水戸黄門の謎解きドラマ、ぜひ作って下さい」
と書いてくれた学生が1人だけいた。
つまり100人のうち、1人にだけ共感を得た、ということだな。
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