向き合う勇気
7月16日(火)
民間企業でいえば、「エントリーシート」。
公務員でいえば、「面接カード」。
就職活動で、学生が必ず書かなければならない書類である。
避けて通ることのできないものである。
たぶんうちの部局の中で、私ほど、彼らが書いたものを添削している者はいないだろう。
しかも単に添削するだけではない。対話をくり返しながら、作り上げていくので、とても時間がかかる。
今日1日も、2人ほど来客があり、合計で4時間ほどこの時間に費やされた。
なぜ、私はこれほどまでにこのことにこだわるのか?
それは、「エントリーシート」「面接カード」を書くことこそが、学生時代の自分と向き合うほとんど唯一の機会であり、これを乗り越えることで、学生はめざましく成長するからである。
それを、過去数年の経験で、気づいたのである。
「エントリーシート」や「面接カード」を、ちゃんと書こうと思えば思うほど、自分自身と向き合わなければならない。自分と向き合うことは、しんどいことである。
だが、そこを克服すると、たぶん大きく成長するのだ、と思う。
もうひとつ気づいたこと。
それは、添削することそのものよりも、対話をくり返すことを通じて、学生自身が答えを見つけていくことの方が重要だ、ということである。
話していくうちに、自分の頭の中が整理されていくのだろう。
「学生自身が答えを見つける瞬間」に立ち会えるのが、この仕事をしていて、最も嬉しい瞬間である。
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