単車の聖地か?
8月4日(日)
恒例の「カーナビのない旅」シリーズ。
今回の場所は、すぐにわかります。
めざした場所は、小さなラーメン屋である。以前にも、何度か訪れたことがある。午後1時過ぎに着くと、かなりの人が並んでいた。昔からの人気店である。
それにしても驚いた。
小さなラーメン屋に面した道路には、びっくりするくらいの単車が路上駐車してある。ざっと50台くらいはある。座席に高い背もたれがついている単車が多いのが特徴である。
何でこんなにたくさんの単車がとまっているんだ?この町の名物はラーメンだから、ラーメンを食べに来たとしか考えられない。
しかも、あれはわざとなのか?これまたビックリするくらい大きなエンジン音を吹かせている。乗っている人は、ちょっと怖面(こわもて)の人たちばかりである。
怖面の人たちが、「自慢の単車」を爆音を吹かせながら集団で乗り回して、そのめざした先が、どうやらこの小さなラーメン屋さんだ、というのが、笑ってしまう。
並んでいる我々からしたら、爆音がうるさくて迷惑この上ないのだが、お店の従業員たちは、おそらくラーメンを食べ終わり爆音で去っていく彼らに、会釈したり、手を振ったりしている。
…ということは、常連さんなのか?
あるいは、である。ここからは私の妄想。
この小さなラーメン屋の従業員の1人が、じつはむかし、同じ単車乗りで、ブイブイ言わせていたのだが、近ごろようやく「ヤンチャ」することをやめ、めでたくラーメン屋で働くことになった。
「おい、あいつ、この「単車乗り回し」から足を洗って、まじめにラーメン屋で働くことになったらしいぞ」
「そうか、じゃあみんなで、あいつの就職祝いに、ラーメン屋に食べに行ってやろうぜ」
…というわけで、単車集団がこの小さなラーメン屋に集結した。
ただし、この仮説にはやや問題がある。
というのも、どうもここに来ている単車集団は、ひとつの集団ではなく、よく見ると、いろいろな集団が各地から集まってきているようなのである。
「座席に高い背もたれのある単車」の集団もあれば、そうでない集団もある。
とすると、単に彼らは、集団で単車で乗りつけて、ラーメンを食べに来ただけの可能性が高い。
ここは単車集団の聖地なのか???
30分以上待たされて、ようやくラーメンにありつけた。
食べている途中、外でものすごい爆音がして、次々と単車に乗った人たちが去ってゆく、。食べ終わり、店の外に出ると、路上にあれほどとまっていた単車が、すっかりとなくなっていた。
先ほどまで、ものすごい数の単車がとまっていた道を歩いていたら、こんな看板がひっそりと立っているのを見つけた。
「蔵の街 静かに静かに 走ろうね」
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