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15年ぶりのクラス会・幻の地酒

昨日の「ひねくれ篇」、そんなに卑屈にならなくても、と、書いたあとに思い直した。

立食形式で行われたクラス会で、一人一人が近況報告をしたのだが、そのスピーチが、みんな上手いのなんのって。3分程度で、高校卒業から現在に至る状況をコンパクトに、しかも面白く話していた。

(困ったなあ)

いちおう、喋ることを仕事にしていることもあり、下手なことは言えない。

悩んだあげく、2つのことを言った。

一つは、4年前に韓国に留学して、40歳にして韓国語の勉強をゼロから始めた、という話。

もう一つは、高校時代から20代後半にかけて吹いていたアルトサックスを、昨年、思い立って15年ぶりに練習し、学生とバンドを組んで大学祭で演奏した、という話。

「いくつになっても、始めるのに遅いということはないのだと、この年齢になってあらためて思いました」

と締めくくった。

周りからは、「なんだ、学校の先生みたいな教訓話だな」と野次られた。

「説教くさくてごめん」と、みんなに謝る。どうも私は、話し始めるといつも説教くさくなるのだ。

(こういう理屈っぽいところが、みんなから避けられてたところだったのだ)

と、またもや反省した。

さて2次会。担任のKeiさんも含め、ほとんど全員がそのまま参加した。

たまたま入ったお店が、地酒のいいのを置いている店だった。

こうなるともう、私の独壇場である。

近くに座ったバスケ部のIさんが、日本酒が好きだと言うのだが、「どれが美味しいのかわからない」という。

うちのクラスの体育会系女子は、おもに「テニス部」と「バスケ部」に分かれていて、Iさんは、バスケ部のエースだった。健康的で、明るく話し好きな人だが、当時ネクラだった私は、話をした記憶があまりない。

「日本酒だったら、絶対にこれがいい」と、私がすすめたのは、私の地元でもめったに飲むことのできない、幻の酒だった。

「美味しい!」

あたりまえである。だって幻の酒なんだから。

「今度送ってよ。地元でしょう?着払いでいいからさあ」とIさん。

私も酔っ払って気が大きくなって、「いいよ、今度送るよ」と言ってはみたものの、手に入るかどうかもわからない。

2次会の最後にIさんが、「みんなと、この数時間で、高校3年間以上のお話ができたんじゃない?」と言ったのが印象的だった。

地元に戻ってから、Iさんからメールが来た。

「クラス会から帰って、インターネットであのとき飲んだ地酒を調べてみたら、あらためてすごいお酒だってことがわかりました。何も知らずに送ってねと言ったけど、酒席の戯れ事だと水に流しといてくださいね」

あいつ、くそマジメだから真に受けて本当に送ってくるんじゃないか、と思って、気を使って書いてくれたのだろう。ありがたいことである。これで気が楽になった。

続きには、こうあった。

「実は韓流ドラマがきっかけで、5年前に韓国語を勉強したのですが、今はすっかり忘れてしまいました。

私も何かを始めるのは、時期は関係ないと信じ、楽しく生きたいなあと思ってます。」

あの説教くさい私の挨拶、ちゃんと聞いてくれてたんだな。

私は返事に、

「健康で楽しい人生を!」

と書いた。

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