芋煮会運を取り戻す!
9月27日(金)
新学期開始前の、オリエンテーションの日。
この日が来ると、「後期も頑張らなくちゃ」という気なる。
儀礼的な行事が早々に終わったあと、しばらく教室に残って、いろいろな学生とおしゃべりをする。一人ひとりがじつにさまざまな思いを抱えていることがわかる。
「単位は足りてるんで、先生の講義、聴講だけしてもいいですか」
と言ってくれた学生が何人かいた。
私に言わせれば、これは教員への「殺し文句」である。
なぜならこの言葉は、「単位のために仕方なく授業に出るのではない」という意味が込められているからである。
一瞬、嬉しかったが、
(…ひょっとして、同じことを他の同僚にも言っているのではないか?)
と、また心がどんよりする。
オリエンテーションが終わってから、場所を河原に移して、「大きな鍋に芋と牛肉を入れて煮る会」、通称「芋煮会」を行う。地元の名物行事である。
3年生のSさんたちの奮闘で実現した。
考えてみれば、学生主催の芋煮会に参加するのは、じつに5年ぶりくらいである。
昨年も、一昨年も、その前の年も、仕事の都合で参加できなかった。さらにその前の年は、韓国に留学していたので、やはり参加できなかった。
このブログでもさんざん「芋煮会運がない」と嘆いてきたが、これまでの芋煮運のなさを取り戻すに余りあるほどの、美味しさである。
ここでもまた学生といろいろな話をする。
ひとつ発見したのだが、こういう席で教員と学生が話をするとき、二通りのタイプがある。
「もっぱら教員が学生に話す」というのと、「もっぱら教員が学生の話を聞く」という、2つのタイプである。
たぶん私は、後者である。私は話し始めると、つい調子にのってしまうで、できるだけ聞く側にまわるようにしている。
学生にとっては、どっちがいいのかなあ。
昨今の事情を反映してか、「ノンアルコール」の芋煮会となったが、それはそれで、悪くない。
あまりに嬉しくなったので、携帯電話のカメラで写真を撮っていると、
「先生、それ、ブログに載せるんでしょう?」
と3年生のSさんが言う。
午後5時すぎ、先に会場をあとにして、慌ただしく東京に向かった。
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