KYの起源
「KY」とは、「空気を読まない」こと。
「MK5」は、「マジで恋する5秒前」。
「HB」は、「ほとんどビョーキ」あ、これは俺が考えたやつだった。
…とにかく、最近よく使われているローマ字の略語って、どこかバカっぽい。
こんな頭の悪い言い回しを考えたやつって、誰だろう?と思っていたら、すごい発見をした!
ロビン・ウィリアムス主演の映画「グッドモーニング、ベトナム」(1987年)は、ベトナム戦争が本格化する1965年に、ベトナム駐留の兵士たちの士気を高めるために派遣されたラジオDJの物語である。私が大好きな映画のひとつである。
この映画をきっかけに、ロビン・ウィリアムスは日本でも知られるようになり、以後、「いまを生きる」「レナードの朝」「グッド・ウィル・ハンティング」など、「アメリカの良心」を背負った俳優となってゆく。まあそれはともかく。
ラジオDJのクロンナウア(ロビン・ウィリアムス)は、ハイテンションの喋りで兵士たちに笑いの渦を巻き起こし、一躍ベトナムのラジオスターとなる。だがあまりに毒舌と風刺が効きすぎて、上官たちの反感を買う羽目になる。
ハイテンションで喋り続けるラジオDJという設定は、ロビン・ウィリアムスの本領を発揮した適役であるといえるが、日本とアメリカで笑いのツボが異なるためか、彼の繰り出すマシンガントークは、劇中の兵士たちが大笑いするほどには、笑えない。ま、笑いのツボが違うのは、お互いさまなのだろう。
だが、笑った場面もある。
人望のまったくない、「むかつく上官」が、部下やクロンナウアにお説教をする場面である。
この上官、器が小さくて、部下たちからもバカにされているのだが、彼は記者会見のことを「PC」と略したり、副大統領のことを「VP」と略したり、やたらに、自分が勝手に作ったローマ字の略語を使う癖があるようなのだ。
「ニクソン元VPは金曜に着く。VPのPCはすべて録音し、半日以内に放送しろ」
この上官の言い方に、部下たちは笑いをこらえきれない。部下たちにとっては、「頭の悪い言い回し」に聞こえるのである。
「ガーリック!何がそんなに可笑しいのか?」
「クックックッ…。別に…元VPっていうのは魅力的です」
部下のガーリックにとって、「VP」というバカっぽい略語が、笑いのツボにはまったらしい。
すると隣にいたクロンナウアが、まじめな顔をして上官をからかう。
「とにかくVPはVIPですから、PCもQT(極秘)にしないと、VC(ベトコン)にMIA(行方不明)にされ、オレたちKP(食事当番)行きです」
こうなるともう、バカバカしすぎて、ナンダカワカラナイ。上司も反論ができない。
この場面には思わず爆笑してしまった。
たとえていえば、
「OSはKKされていますので、TOPはまったく問題ありません。私たちにはOTSというBKがあります」
と言っているようなものなのだ。わっかんないだろうなあ。
そして気づいた。そう、これこそが、「KY」のルーツなのだ!
本場アメリカでも、ローマ字の略語は、「アッタマの悪そうな」感じに聞こえるのである。
このことに、いまになって気づいたとき、この映画が、より面白く思えてきた。
かつては今ひとつ面白さがわからなかったものでも、いまになって笑えたりする。つまり笑いのツボとは、時代とともに変化していくものなのではないだろうか。
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コメント
「温泉は完全管理されていますので、特別お食事プランもまったく問題ありません。私たちには温泉卵セットという武器があります」
投稿: KYこぶぎ | 2013年10月 7日 (月) 15時18分
よく考えついたなあ。負けずにと考えてみようと思ったが、これ以上の答えを思いつきませんでした(敗北)。
投稿: onigawaragonzou | 2013年10月 7日 (月) 21時34分