「今日の人生のピーク」と「原稿狂騒曲」
10月2日(水)
「今日の人生のピーク」
午前、今学期はじめての講義。
相変わらず愚鈍な授業しかできない自分に、落ち込むばかりである。
授業が終わってから、3年生のSさん、Oさん、Wさんが教壇のところにやって来た。
「夏休みにディズニーシーに行ってきたんです」
3人はそれぞれ別々に行ってきたらしい。
「これはおみやげです」
そう言って、3人は、一人ひとつずつ、私に「アメ玉」をくれた。
「ありがとう」
私は合計3つの、可愛らしいアメ玉を受けとった。ありがたいことである。
おみやげにアメ玉一個をくれる、というのが、とても面白い。
しかも想像してみたまえ。
授業が終わったばかりで汗だくの、小太りで40すぎのオッサンが、20歳そこそこの学生から、可愛らしいアメ玉をもらっているのである。
客観的に見たら、かなり面白い光景ではないか。
そんな自分を俯瞰で想像したら、やたら可笑しくなった。
しかし、これが「今日の私の人生のピーク」である。
その直後からさらに気分は落ち込み、憂鬱な状態が続く。
ま、よくあることなので、さほど気にすることではない。
「原稿狂騒曲」
9月末、というのは、原稿締め切りのピークのようで、私の周りにも、原稿締め切りに追われて苦しんでいる人たちが、けっこういる。しかもいろいろなパターンがあって、
「9月末の段階で原稿が集まらないという理由で、まさかの締め切り延長となり、首の皮一枚つながった人」
とか、
「締め切りが実は10月末日ではなく10月1日であったことを直前に知り、それでもなんとかまとめ上げ、締め切りの日ギリギリに提出した人」
とか、
「9月末日が原稿の締め切りのようだった気がするが、怖くて依頼主に聞けず、督促状が来るまでとりあえず動向をうかがっている人」
など。
たしか妻も、この時期原稿の締め切りだったと思うのだが、進捗状況は、怖くて聞けない。
かくいう私はといえば、9月末締め切りの原稿4つのうち、3つは提出したが、残る1つが、どうしても終わらない。
ついに締め切り日を過ぎて、ビクビクしていたら、とうとう本日、督促状が来た。
来週まで待ってもらうことにしたが、はたして仕上がるかどうか。
いつも思うのだが、みんな、原稿って、どうやって書いているんだろう?
同僚の多くは、売れない私なんかよりもはるかに多くの原稿を抱えているはずなのだが、夜遅くまで残って原稿を書いている、という人は、ほとんど見受けられないのだ。
私なんぞ、「宿直の刑事」なみに職場に残っていても、全然終わらないのだ。
私がとりわけ「遅筆」なのだろうか?誰か原稿を早く書くコツを教えてほしい。
…そんなことをグズグズ言っていても仕方がない。
私のことだから、何とかなるだろう。
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コメント
締め切り延長中でも、これは忘れてはいけません。
先ほど北海道でオンエア開始された「どうでしょう新作」を「みるぞう」のHTBタイムラインにてエア視聴。
滝のように流れるツイートを読んだだけですが、今回のロケ地は、やはり「祭」のユーストリーム中継でポロリされたアソコ。国名も判明。しかも道中カットで、1話終わりで既に現地に到着しちゃったらしい。
今回もなんだか分からない展開になりそうです。
投稿: 速報こぶぎ | 2013年10月 2日 (水) 23時55分
エア視聴って…。で、私はそのエア視聴したこぶぎさんからの情報で、なんとなくわかりました。…というか、せっかくの新作をそんなざっくりした感じでわかってしまっていいのか???
こっちは、みなさんが楽しんでいる間に、原稿を進めちゃってますからね。気がついたら丑三つ時ですよ。
投稿: onigawaragonzou | 2013年10月 3日 (木) 02時29分
今学期はじめての講義。
来週そちらで始まる国際的な映画お祭りのイベントに、かの「ドリアン助川」が出演することを知って、映画の話を脇に置いて、「叫ぶ詩人の会」について説明を始める。
ポカンとした表情の学生を尻目に、追い打ちで「ポエトリー・リーディング」の素晴らしさについて、映像を交えて力説。
なにやってんだろ、オレ。
はやく原稿書かないと。
投稿: ポエトリ-こぶぎ | 2013年10月 4日 (金) 15時48分
こちらではじまる国際的な映画のお祭りに、韓国映画の「ポエトリー」も上映されますよ。私が大好きな、あの「シークレットサンシャイン」を撮った監督さんの映画です。
投稿: onigawaragonzou | 2013年10月 7日 (月) 01時53分