とんだホワイトクリスマスイブ
12月24日(火)
まったく、クリスマスイブなんて、面白くも何ともない。
午前中の授業が終わり昼休みになると、例によって落ち込むことがあったので、一人で弁当でも買って食べようと思ったが、あいにく弁当屋は、冬休み前ということで縮小営業。
弁当屋は長蛇の列だったので、しかたなく、並ばずに座れる食堂に行ったのだが、そこで食べたカレーが、ビックリするほど不味い。
(クリスマスイブに、ビックリするくらい不味いカレーを食うとはな…)
食べながら、涙が出てきた。
安いから文句は言えないのだが。
午後の授業の冒頭で、
「クリスマスなんて言ったって、何が面白いんでしょうね」
と、例によってぼやき節。学生たちは、またはじまったと失笑した。
授業が終わってから、打ち合わせのため某所に行く。打ち合わせは夜8時に終わった。
打ち合わせが終わると、一人が、「これからサンタクロースになりますので」といって帰っていった。
9時前に職場に戻る。とりあえず妻に電話をかけるが、電話に出る様子はない。
仕方がないので、某氏に電話をかけた。
「いま、オッサン二人で、サイゼリアにいます。クリスマスなんて言ったって、客がほとんどいませんよ」
「オッサンだらけのクリスマス会」か。予想通りの結果だった。
電話を切ると、今度は師匠から電話がきた。まじめな勉強の話だった。
(とんだクリスマスイブだ…)
気がつくと、夜10時を過ぎている。
帰り際、(そういえば、今日の午後の授業の感想カードを見ていなかったなあ)と思い、いそいで感想カードをめくっていると、一人だけ、
「Merry Christmas!」
と書いてくれた学生がいた。
もう、信じられるのは、この学生だけだな。ほかはもう、いいや。
…というか、俺はなんでそんなにクリスマスにこだわっているんだ?
そんなホワイトクリスマスイブ。
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