バッテンマスク
会議でよけいな発言をするのが、私の悪いクセである。
快く思っていない人が多いみたいで、先週も、よかれと思って会議で発言したことがよけいなことだったらしく、こっぴどくたしなめられてしまった。あまりにショックだったので、周りにいる信頼する人に、メールを出したり愚痴を聞いてもらったりした。
まったく、厄介なヤツである、私は。いろいろすみません。
なぜ、私の発言が、ある種の人々には不快に思われるのだろう?とつくづく考えてみて、ある仮説に到達した。
それは、私が、あたかも「正義」を振りかざして発言している(ように聞こえる)からではないだろうか?
聞いている人たちにとって、それはまるで自分たちの「不正義」をあげつらわれているかように、聞こえているのではないだろうか。これはたしかに不愉快である。
実際、立場を逆転してみればわかる。
もし私が誰かに「正義」を振りかざして何かを言われたとしたら、私自身の「不正義」を指摘されているみたいで、あまり気分のいいものではない。そういう発言に対しては、反論する気も起こらないのである。
そうか、そういうことだったのか…。
だからみんな、援護射撃のひとつもしてくれないのか。
私の周りに、「ポツネーン」と、誰一人同志がいなくなる理由が、よくわかった。
そもそも自分は、「正義」を振りかざすほどたいした人間ではないのだ。これからはもう、「正義」を振りかざすような言い方は、やめることにしよう。
さて、いろいろな人が、いろいろな形で私の愚痴を慰めてくれてありがたかったのだが、そんな中で、妻の「返し」は秀逸であった。
「だったらさあ、その会議に「×(ペケ)」って書いたマスクをしていったら?」
「バッテンマスク」のことか?むかし「ドレミファドン!」で答えを間違えるとつけられたマスク。
なるほど、バッテンマスクか!これは傑作である。
落ち込んだことも一瞬忘れて、大笑いした。
会議で、「バッテンマスク」をして出たら、みんな、どんな反応するだろうなあ。
ちょっとした「ハンスト」だよな!
そんなことを想像しただけで、可笑しくて仕方がない。
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