続・女子力の高い男子
12月11日(水)
自画自賛したり、被害妄想をふくらませたり、自己嫌悪に陥ったりと、毎日毎日大変ですなあ。
午後は、2コマ連続で、「中学校の先生になるために必要な授業」というのを担当する。
履修者は5人。うちのフロアの学生が3人、隣のフロアの学生が2人である。
私に割り当てられたコマ数は3コマ分で、先週の水曜日、すでに1コマ分はすませたが、座学だけではつまらないと思い、今日の2コマ分の1コマを、「中学生の体験学習を実際に体験してみよう」という授業にしてみた。
以前、中学生を対象にしたワークショップで実施した「昔のお金を作ろう」という実習を、この授業でもやることにしたのである。
IHクッキングヒーターで溶解した合金のインゴットを、鋳型に流し込んで、昔のお金を作るのである。
まるで鯛焼きを作るように、昔のお金を作る。
やってみると、これがけっこう盛り上がる。あたりまえといえばあたりまえである。とくに鋳型を開いた瞬間、銀色に輝くお金ができあがったのを見たときには、思わず歓声が上がった。
5人という人数も、体験学習には最適である。
そして次の課題。
「できあがったお金を、アクセサリーにしてみよう!」
5人のうち4人が男子学生なのだが、驚いたことに、アクセサリー作りに身を乗り出したのは、なんと男子学生のほうだったのだ!
私が近ごろ提唱する「女子力の高い男子」は、やはり健在である。
やはり、最近の男子学生は、女子力が高いのだ。これは間違いない!
男子学生のうちの1人が、先日の実習に参加していたO君である。彼こそはまさに、「ミスター女子力」と呼ぶにふさわしい!
「ミスター女子力」って、なんだ?
私は10年以上、この職場に勤めているが、この10年で変わったなあ、と思うのが、女子学生よりも、むしろ男子学生のほうである。
男子学生たちが、ワーキャー言いながら、「昔のお金」に、カラフルな紐やビーズをつけて、「ストラップ」「ネックレス」が完成した!
続いて2コマ目は、3年生のC君による模擬授業。これも、とどこおりなく終わった。
終了後、C君が「一杯飲みたいですねえ」というので、3年生のS君を加えた3人で、やきとり屋さんに行く。
模擬授業から解放されたC君の、得意の「妄想話」は絶好調だった。
「僕には夢があるんですよ」
「どんな夢だい?」
「仕事を引退したら、自分の家の庭に、枯山水の庭園を造るんです」
「ほう」
「毎日それを縁側で日がな1日眺めて、そしてある日、そのままスーッと、息絶えるんです」
「死んでしまうのかい?」
「ええ。それを孫が見つけて、『おじいちゃんどうしたの?』と、私の体を揺さぶったりしなんかして…。そんな最後を迎えたいんです」
「それがあなたの将来の夢なの?」
「そうです」
「変わってるねえ」
彼の妄想話はまだまだ続いたが、とてもここでは書けない。
| 固定リンク
「職場の出来事」カテゴリの記事
- 疲労のピーク(2024.10.29)
- 2連勤の2日目・Tシャツを着て仕事をする(2024.10.20)
- 2連勤の1日目(2024.10.19)
- 取材というより雑談・2回目(2024.10.14)
- 秋祭りと怪ホテル(2024.10.12)
コメント