本にサインをした夜
2月22日(土)、23日(日)
自分も少しかかわった週末のイベントが、両日とも200人近くの参加者を得て、無事終了した。毎年この時期に行われるが、今年は私の住む地域のメンバーがホスト役である。
私もお手伝いしたが、いつものように、自分の「でくのバー」ぶりを思い知らされた2日間で、軽く死にたくなった。
いろいろなことがあったが、その顛末を書いても仕方がない。
「あなたに会いに来ましたよ」
イベント初日、受付のところで久しぶりにお会いしたTさんが、私を見るなり言った。
最近は1年に一度開かれる、このイベントでしかお会いすることがないが、5歳ほど年上のTさんは、私にとってはなんとなく兄のような存在で、Tさんもまた、私のことを気にかけてくださっている。
大御所も集まっている2次会の席のことである。
隣に座っているTさんと話していると、話題が、昨年お送りした私の本の話になった。
「今日は、本にぜひサインをしてもらおうと思ってね」
最初はからかっているのかな、と思った。
「勘弁してくださいよ」と私が言うと、
「本当だよ。持って帰って、職場の人たちに自慢したいんだ」
そう言うと、鞄の中から私の本を取り出した。わざわざ持ってきてくれていたのだ。
その本には、付箋がびっしりと貼ってあった。すごく丁寧に読んでいただいているのだな、ということがわかって嬉しかった。
私には昔から、「愛読される小説」のような論文を書きたい、という夢があるのだが、それに近い読まれ方をしているのかも知れない。
それだけでも、本を出した甲斐があった、と言うべきだろう。
宴会場の端っこの方で、誰にも気づかれないように、自分の本にサインをした。自分の本にサインをする、というのは、じつに恥ずかしい。
3次会までおつきあいして、気がつくと深夜1時半過ぎである。
自宅に戻り、それから翌日の予習をして、3時過ぎに床についた。
2日目は朝8時に集合し、午後3時までの、ノンストップのイベントである。
無事に終わり、撤収が終わったのが午後4時過ぎである。放心状態。
そのまま家に帰って、泥のように寝た。
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コメント
本を出されていたのですね。
恥ずかしながら存じ上げませんでした。
しかもさらにもうすぐ・・・。
と、いいますか先生。ウィキペディアに項目があるのですね。流石です。
投稿: 江戸川 | 2014年2月26日 (水) 21時17分
江戸川君たちが卒業するときにもらったメッセージ入りのアルバム、今でも大切に持っていますよ。今でもたまに読み返しては、元気をもらっています。
投稿: onigawaragonzou | 2014年2月27日 (木) 01時05分