久しぶりの大雪
2月8日(土)
たしか、同じようなことがあったな、と過去の記事を探してみる。
そうだ。2年ほど前の、同じ時期である。
あのときは、記録的な大雪の日にもかかわらず、豪雪地帯の町で、講演をしたのだった。
今日もまた、大雪の中、ある町で講演会である。
今回は私だけではない。
東海地方からお招きしたK先生も一緒である。
「新幹線が遅れて、間に合わないかと思いました」
昼の12時、新幹線からローカル線に乗り継ぐ駅のホームで、K先生と合流し、今日の講演会場である町に向かう。
K先生は、この地が初めてだという。ましてや、雪のない地方からおいでになったとあって、この雪の多さに面食らっていたが、「こういう時に来ることができて、むしろ貴重な体験です」と、この状況を楽しんでおられるようだった。
数年前、K先生と一緒にある仕事をしたことがあって、それがご縁で、ぜひにと、今回、講演会にお呼びしたのである。
私が講演会で人をお呼びするときの第一の条件は、「人柄」である。どうせ一緒に仕事をするなら、心地よく仕事をしたいからである。
「こんな天気で、講演を聴きに来る人なんているんでしょうか」とK先生がいぶかしむ。たしかにこの大雪では、聴きに来る人なんていないんじゃないか、と思うのも無理はない。
「いえ、来ますよ。2年前の同じ時期に、豪雪地帯の町で講演したときも、大雪にもかかわらず40人近くのお客さんが来ましたから」私はかなり自信をもって答えた。
さて、午後1時半。控室を出て、講演会場に入る。
K先生の予想に反して、というべきか、私の予想通りというべきか、会場には100名以上のお客さんが集まっていた。
K先生と私が、1時間ずつ講演をし、30分ほどの質疑応答を経て、講演会は無事終了した。
「先生、お久しぶりです」
昨年3月に卒業した卒業生のAさんが聴きに来てくれていた。Aさんはこの町の出身で、今はこの市役所に勤めているのだ。
「久しぶりに、授業を聴いているようでした」
「わざわざ来てくれてありがとう」
控室に戻る。
「今日は思いのほか、なごやかな講演会になりました」と主催者の先生。
たしかに、いい雰囲気の講演会だった。
それは、K先生の人柄によるところが大きいのだろう、と思った。
明日はこの大雪の中、K先生をご案内しての踏査である。事故がなければいいが。
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