振り出しにもどる
何日か前に紹介した、高野寛の「All over Starting over ~その笑顔のために~」という歌の中に、
「過ぎ去った月日を
置き去りに歩いたら
めぐる季節はまた
振り出しにもどるだろう」
という歌詞があって、
「振り出しにもどる」
という言葉が、とてもよい響きに感じた。
考えてみれば、これは今の言葉でいえば、「リセット」のことであって、今はもっぱら「リセット」という言葉が使われていて、「振り出しにもどる」という言葉は、あまり聞かなくなった。
もともと、双六の用語から来た言葉だと思うが、そもそも、双六じたいが、あまりなじみのないものになってしまったことからすると、「振り出しにもどる」という言葉は、もうあまり意味がわからない言葉になってしまっているのかも知れない。
だが、「リセット」という言葉では、なんとも味気ない。
「リセット」というデジタルな言い方よりも、「振り出しにもどる」というアナログな言い方のほうが、この時期の感傷をよくあらわしているように思う。
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コメント
引っ越し作業たいへんお疲れさまでした。ご高著をいただきながら、あのメールボックスはたまにしかチェックしないので、お礼がたいへん遅くなってしまい恐縮です。
新職場には、後輩で、ちとスローテンポなA氏もいますので、よろしくどうぞ!!
では、新天地でのご活躍をお祈りします。
投稿: なはわい | 2014年4月 1日 (火) 13時25分